モンベルのフリースはすごい!普段着として着用した感想

特に寒かった今年の冬,安くて暖かい庶民の味方・フリースを着ていた方は多いのではないだろうか。

庶民派のフリースといえば,やっぱりユニクロやGUのモノが定番だろう。私も,家ではもっぱらユニクロのフリースを着て,寒い冬をしのいできた。

ユニクロのフリースは,安くて暖かいのだけど,袖口の絞りが甘く,私のような細身の人が着用すると,シルエットが野暮ったくなるのが欠点だ。今までは,この野暮ったさが嫌で,フリースを外で着てこなかった。

ただ,今年は,ヒートテック+スウェットシャツという組み合わせにハマった。その上に着られるちょうどいい上着がなかった。フリースくらいがちょうどいいのにな~,でも,ユニクロのやつは野暮ったいし,すぐヘタって複数シーズン着られない!と,秋ごろに悩んでいた。

丈夫で高機能な冬物を探すなら,やっぱりアウトドアブランドが安心。ということで,自転車・キャンプ用ギアを買ってきた「モンベル」のオンラインストアにて,外にも着ていけそうなフリースを探した。そこで見つかったのが,モンベルの「シャミースジャケット」だ。

購入後から,そのモンベルのフリースを,普段着として1シーズン着用した。結果的には「大活躍・大満足」だったが,ユニクロのフリースと違う「いいところ」もいろいろわかったので,この記事にまとめておく。

シャミースジャケット

着用した感想を書く前に,今回購入したモンベルのフリースについて簡単に説明する。

モンベル:シャミース™シリーズ

モンベルにおけるフリースウェアのラインナップ(2022年3月時点),引用元URL:https://webshop.montbell.jp/goods/category.php?category=12 [Access: 2022/3/16]

モンベルのフリース(フリースジャケット)は,2022年3月時点で,上記7ラインナップがある。

今回購入したのは,「モンベル シャミース™ジャケット Men’s」だ。

薄手ながら暖かく、心地よい肌触りのシャミース™を使用したジャケットです。適度にゆとりがあるシルエットで、アウターとしても中間着としても着用できます。

モンベル|オンラインショップ|シャミースジャケットMen’s(webshop.montbell.jp)

シャミース™ジャケットは,上図からわかるように,モンベルのフリースジャケットのなかでは,もっとも保温性の低い廉価モデルだ。公式ストア(モンベルオンラインショップ)での価格は,5,830円 [税込]。

ただし廉価だからといって,性能が低いわけではない。

廉価なのにアウトドアに十分使える本格派

このジャケットの「シャミース™」とは,薄手かつ軽量で保温性と通気性・ストレッチ性を兼ね備えた,高性能なフリース素材のことだそう。

人間の毛髪の10分の1という極細のマイクロファイバーを密に編んだ素材。薄手で軽量ながら、繊維間に多くの空気を蓄え、高い保温力を発揮します。保温性と通気性のバランスがよく、運動量の多い場面で着用しても、汗の蒸気を効果的に排出。表面は非常に滑らかな短起毛地で極めて柔らかな肌触りです。水に濡れてもすぐに乾きます。ストレッチ シャミース™は、縦横2方向に抜群のストレッチ性を備えます。

モンベル|オンラインショップ|シャミースジャケットMen’s(webshop.montbell.jp)[太字は筆者が編集]

今回は,普段づかいを目的として購入したわけなのだが,そうはいってもこのフリースは,アウトドアブランドが発売する,正真正銘のアウトドアウェアだ。

そういうわけで,このシャミースは,アウトドアにもばっちり使えるくらいの高性能をもっている。

ただ,アウトドア向けということで,明るいカラーが多い。そんな中で,普段使いができそうなのは,ブラック(BK),ダークブラウン(DBN-C)の2色だ。今回はダークブラウンを選んで購入してみた。

モンベルフリースを普段着として使う

以上のようなフリースを,2-3日に1回以上のペースで,普段着として着用した。秋から真冬,そして春まで,1シーズンかけて着用した感想を書いていく。

スリムで軽い着心地

まず,モンベルのフリースの着心地は,スリムでぴたっとする感じだった。

これは,モンベルのフリースが,ユニクロのものより,ややタイトで,かつ薄めの生地でつくられているからだろう。

フリースといえば,どちらかといえばゆったり着るイメージをもっていたので,このぴたっとした着心地は意外だった。

最初は,ちょっとキツイかな_?とも思ったけど,着用を繰り返すうちになじんできた。

そして今では,ユニクロのものより着心地がいい,と感じられるくらいになった。

さらに,モンベルのフリースは,生地が薄くてタイトな分,身体にフィットする感覚で,軽い着心地でもあった。

ちなみに,サイズはMサイズだったが,これでちょうどよかった(174cm,細身)。

軽いのにあったかい

基本的に,外出時の私服として着用したが,あたたかさは十分だった。

ふだんは暖房の利いた研究室にいることがほとんどだったので,寒風吹きすさぶ屋外での性能は未知数だが,少なくとも屋内でふつうに着用して過ごす分には,十分な保温性能をもっている。

アウトドアウェアらしく,軽さとあたたかさが両立されているところはさすがだなと感じた。

これは,<シャミース>素材だからこそ生み出された保温性能だろう。

シャミース™生地(引用元:モンベル | オンラインショップ | シャミースジャケット Men’s

ごろつかなくてよく伸びる袖口

フリースというと,ゆるい着心地である分,袖口がユルユルであることが多い。

特に,ゆったり目のサイズを着用すると,袖口が手のひらの方まで下りてきてしまい,ゴロゴロとごろついてしまう。

また,手を洗うときや,ちょっと汗ばむときに,腕まくりをしようとすると,これも手の先の方まで下りてきてしまう。

このような手元(袖口)のごろつきは,部屋で着用している分には気にならないが,外で着用して作業(特にデスクワーク)をしているときには非常に気になる。

ユニクロのフリースだと,袖口がしばしば手元まで下りてきてしまう

一方でモンベルのフリースは,この袖口のごろつきがほとんどない。これは,全体的な着心地に比べると地味な特徴ではあるが,袖口のごろつきがないだけで非常に快適だった。このポイントは,意外と侮れない。

モンベルのフリースを着用して献血に行ったときも,針を刺すために,フリースをひじの上までしっかりまくって,なおかつそこで保持することができた。

普通のフリースであれば,ここまでまくることはできても,保持することはなかなか難しいだろう。

こうやって,ごろつかなくてよく伸びる袖口には,「スパイラル スランテックカフ(特許取得済)」という特許技術が適用されているらしい。

スパイラル スランテックカフ(引用元:モンベル | オンラインショップ | シャミースジャケット Men’s

袖口の縫い目を斜め(スパイラル状)にすることでよく伸び、ごろつきや不快な締め付け感のない快適な着心地を実現しています。

モンベル | オンラインショップ | シャミースジャケット Men’s

ふつうのフリースにはない,特許技術が使われているわけだ。なるほど,快適なはずだ。

唯一の欠点:価格が高い

最初の方でも書いたように,シャミースジャケット(Men’s)の価格は,5,830円 [税込]。これは,公式ショップ(モンベルオンラインショップ)の価格だが,

モンベル製品は,定価より値下げされることがなく,Amazonなど外部のECサイトでの取り扱いも少ない。したがって,これが最低価格だといえるだろう。

一方,ユニクロの一般的なフリースジャケット(「フリースフルジップジャケット」)の価格は,以下のサイトによると,1,990円 [税込]だ。

【2023秋冬新作】ユニクロのおすすめ人気フリースまとめ(レディース・メンズ)|ふわモコぽかぽか・防風機能で暖かい
ユニクロのレディース・メンズ2023年秋冬新作のおすすめフリースをまとめました。 お手頃価格でコスパ優秀な『人気アイテム』です。   LINEUP ラインナップ   価格 サイズ 1.レディ

ただし,ユニクロのウェアは,時期によって大きく値下げされることも多い。実際,シーズン終わりの今の時期だと,公式ストア(ユニクロオンラインストア)において,このフリースは,1,290円 [税込み]まで値下げされていた。

ブランド(2022年3月時点)価格(定価)
モンベル「シャミースジャケット」5,380円
ユニクロ「フリースフルジップジャケット」1,990円

定価で比較すると,モンベルの方が3,390円高い。ユニクロのフリースは,定価で売られていることの方が少ないくらい,セールが充実しており,価格差はこれ以上になることもしばしばあると考えられる。これを考慮すると,モンベルとユニクロの価格差は,実質4,000円以上だ。

モンベルのジャケットを1着買う代わりに,ユニクロのセール品を選べば,同じ価格で4着も買える

この価格の高さが,モンベルのジャケットの唯一の欠点だ。あたりまえだが,モンベルのフリースは,ユニクロのものよりいい生地を使っているし,アウトドアで使えるよう,しっかりと作りこんでいる。シルエットも,ユニクロのモノよりすっきりと作られている。

これだけの価格差があるわけなので,自分の使用用途・場面,それに求める機能の高さによって,どちらを買うのが正解か変わってくるだろう。

ただし,ここまで述べてきたように,モンベルのジャケットは非常に着心地がいいし,何度か洗濯しつつ1シーズン着ても,ほとんどヘタレない。通気性にも優れるので,真冬だけでなく,春秋にも着られる。快適な着心地が長く続くのが,モンベルのフリースジャケットだ。そう考えれば,価格が少々高くても,買っていいかなと思えてくる。実際自分は,これだけのお金を出しても,このフリースを買ってよかったと思っている。

まとめ:来シーズンも活躍予定

以上,モンベルのフリースを普段着として着用した感想を書いてきた。

やっぱりアウトドアブランドのウェアというだけあって,性能・耐久性・快適性すべてにおいて,ファストファッションブランドのフリースを上回っていた。モンベルのフリースはすごい!

そんなわけで,この1シーズン,真冬の時期は中間着として,そして今の時期(春)はアウターとして,大活躍だった。

今回は,モンベルのフリースの中ではもっとも安価なモデルを紹介したわけだが,普段着としては十分すぎる性能だった。薄くて軽いのに温かい,しかもデザインもいい。嬉しくて,この冬は2日に1回はモンベルのフリースを着ていた。

耐久性も十分で,来シーズンもまだまだ着られそう。そういうわけで,モンベルのフリース,次のシーズンも活躍予定です。

 

おわり

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モンベルといえば,レインウェアも持ってます。当初はサイクリング用のレインウェアとして購入しましたが,現在は秋口・春先のウィンドブレーカとしても活躍中です。

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