キャンプ用に持っていたコッヘルとバーナー.
コッヘルとバーナーは,キャンプでなくても使える.
これがひとり分の味噌汁をつくるのに便利だったので紹介する.
ひとり分の味噌汁を自炊
大学入学後,下宿でひとり暮らしを始めてから,ちょっとずつ自炊も始めた.
そんなに難しいものは作らない.
スーパーで安い食材を買ってきて,炒めたり(たまに煮込んだり)して1品つくる.
つくった1品をおかずに,ごはんを炊いて食べる.そんな感じの自炊を続けてきた.
味噌汁が欲しい
最初は,ごはんとおかずだけでも,まあ満足できていた.
自分で料理をつくれた!という充実感だけで,十分だった.
しかし,自炊に慣れてくるとすぐに「味噌汁」が欲しくなってきた.
日本人の定食といえば,やはり一汁一菜.ごはんにおかず,それに汁物があってはじめて成立するもの.
汁物がないとなんだか物足りないのだ.
特に冬場は,あったかい汁物が恋しい.
問題点:コンロが一口
味噌汁をつくるにあたって,直面した問題点は「狭いキッチンユニットにコンロが一口しかない」ということだった.
おかずをつくっていると,その一口コンロをふさいでしまうので,味噌汁を同時並行でつくることはできないのだ.
先に味噌汁の具材だけ煮込んでおいて,そのあとおかずをつくり,最後に具材と汁をあたため,みそを溶かす.という方法もとれなくはないけれど,
うちのコンロは電気コンロ.温まりにくく冷めにくい,コンロやIHに比べると温度が調整しづらい.
だから,料理の終盤で火力を上げて,味噌汁を温めなおすのは面倒くさいのだ.
なので,しばらくは味噌汁を自作することはあきらめ,
インスタントの味噌汁で我慢していた(一食分の味噌と,乾燥具材がセットになって24食くらい入っているやつ↓).
インスタントなら,コンロでおかずをつくっている間に,電気ポットで沸かせばすぐできる.
ただのインスタントでも,おかず・ごはんと並べると,それなりに見栄えがする.
もちろん味もそれなりで,インスタントでも十分だな~と思ってしばらく続けた.
コロナで自炊機会が増えた
味噌汁の転機が訪れたのは,2020年の4月くらい.
新型コロナウイルスの流行第1波がピークを迎え,大学に登校できなくなったことで,自炊の機会が大幅に増えた.
大学に行っているときは,コンビニの弁当や学食で昼ごはんにすることが多いのだが,
コロナによる自宅学習期間には,昼ごはんも自炊することとなった.
夜ごはんはちゃんとしたおかずを作るとしても,昼ごはんまでおかずを作りこむのはさすがに面倒くさい.
具多めの味噌汁にごはん,それに納豆・卵か缶詰とかがあれば十分だよな~と思うようになった.味噌汁を自炊すれば,それなりのおかずになる.
そのためには,最低でも1種類程度は具材が入った味噌汁を作る必要が出てくる.
インスタントの味噌汁に入っている具材は,気持ち程度のもの.それではごはんのおかずにはならない.
じゃあ,大きい鍋と電気コンロで何食分か作るか?と言われると,それも面倒くさい.
味噌汁を温めなおすのに,電気コンロの効率が悪すぎるからだ(数食分まとめてつくるのは,たいしたことではない.実際に鍋でつくったことも何度かあったが,おかずと並行につくるのは面倒なのでやらなかった).
電子レンジで温めると風味が飛んで,おいしくないし.
どうにかして,簡単に一食分だけの味噌汁を作れないものか?
そこで思いついたのが,キャンプ用に持っていたコッヘルとバーナーを使う方法だ.
コッヘルとバーナーを使えばいい!
キャンプツーリング用に持っているコッヘルとバーナー.
コッヘルは,500mL程度の水が入る小さめのもの.
バーナーはSOTO製の,市販のガス管を差し込んで使うタイプ.
どちらも小さいので,電気コンロと流し場の間に置いて使うことができる.
キャンプ以外では,ほとんど出番がなかったが,これを家でも使えばいいのでは?と気づいた.
(ガスを使うので,換気だけは気をつける)
ためしに冷蔵庫にあった材料で味噌汁をつくってみた.
- 乾燥わかめ
- 油揚げ
- トップバリュの合わせ味噌
具材を適当な大きさに切って,お水を入れる.
コッヘルをバーナーの上に置いて,火をつける.
バーナーは火加減が調節できるので,沸騰したら火を弱くして煮込んでいく.
温まったら火を止めて,乾燥わかめをいれる.ちょっと置いてから味噌を溶く.
そうするとどうだろう,ちゃんと味噌汁が作れたではないか.
コッヘルでは,作れる量が限られているが,一人分であれば全然問題ない.
むしろ,一人分をさっと作れるところがすばらしい.
また,バーナーは市販のガス管を使えるので,安く上がるし専門のショップへ買いに行く必要もない.
そして何より素晴らしいのが,おかずと並行して調理できることだ.
電気コンロでおかず1品作りつつ,その横ではガス管を燃料にバーナーとコッヘルで味噌汁を作る.
ごはんは炊飯器で炊いておく.
これで,一汁一菜の献立を,一人分作る環境が整った.
大学入学後からはじめた自炊は,味噌汁を自作できるようになったことでさらにレベルアップした.
使用中のコッヘル・バーナーについて
コッヘルは,好日山荘で適当に選んだもの.
DUGのコッヘル..
ちなみにキャンプ用には,もう一回り大きいサイズの方が使いやすい(このサイズだと,パスタをゆでるのに苦労する).
バーナーは,SOTOの「レギュラータストーブ」.
新しくモデルチェンジしたようで,全体的に艶消しのブラックになっている.
なお,この製品ページでは,純正のガス管を使っているけれど
市販のガス管でも問題なく着火できる.
まとめ:自炊は精神が整う
ひとり分の味噌汁は,作るのが意外と面倒くさい.
コンロが一口しかなかったり,あっても火力が弱かったり.
そういう環境でも,コンパクトなバーナーとコッヘルがあれば,おかずと同時並行で一人分の味噌汁を作れることがわかった.
ひとりキャンプの道具が,こんなところで活躍するとは思わなかった.
自炊はちょっと面倒だけれど,
食べるものをつくることで精神が整うので,おすすめ.