キャンプツーリングで使える技術の一つ
コッヘル炊飯
コツと手順を紹介していきます。
大事なポイント3つ
まず押さえるべきポイントは3つ。
これを守れば、誰でも簡単に炊飯できます。
炊飯の準備
まず、コッヘルに米を1合入れます。
次に水を入れて洗米します(無洗米は必要ないです)
ざーっとでかまわないです。
だいたい洗えたら、水に浸けておきます。
水の量はどのくらい?
水の量はよく
「人差し指の第1関節が浸かるぐらい」
といわれます。
定量的には
「米1合に対して、水180~220mL」
ぐらいがいいそうです。
今回はだいたい200mLぐらいで炊飯してみます。
このマグカップ7~8分目ぐらい、
米の表面からちょうど人差し指第1関節ぐらいです。
自分が実際にキャンプで持っていく道具で、だいたいこのくらいという目安を知っておくことが大事です。
吸水させる
このまま2時間ぐらい待ちましょう。
(キャンプ本番、炊飯するときは、
テント設営よりも先に米の準備をしておくといいです。)
いよいよ炊飯
2時間ぐらい経ったら、いよいよ炊飯です。
炊飯で大切なのは、火加減です。
これさえできれば誰でもうまく炊けます。
まず沸騰、かきまぜながら
火にかける前にコッヘルの蓋をとります。
沸騰するまでは、強火にかけます。
箸を使って、全体をかき混ぜながら火の通りを均一にしましょう。
ぽこぽこと泡が出て、
湯気の量が増えてきたら
蓋を閉めて
上に重しをのせて圧力をかけて炊飯を始めます。
最小火力で沸騰をキープ
蓋を閉めたらすぐに弱火にします。
バーナーの最も弱い火力で、じわじわ温度を保ちます。
とにかく沸騰状態を維持できる火力があればOKです。
火が消えていないコトだけ確認しておきましょう。
こんな風に、コッヘルの中から蒸気が押し出てきてコッヘルの蓋は持ち上がります。重しを忘れずに!
コッヘルの中から
「ポコ・・・・・ポコ・・・」
と音が聞こえるくらいの火力がベストです。
「チリチリチリ、ボコボコ・・・」
これは火力が強すぎです。すぐに焦げてしまいます。
周囲の温度が低ければ、火力を強めましょう。
五感をフルに使って、火力を調節しましょう。
赤子泣いても蓋とるな!
炊飯時間の目安は、
弱火に切り替えてから20分
くらいです。
時間を測って炊きましょう。
炊飯していると、人間の摂理、中身を確認したくなってしまいます。
ぐっとこらえて、時間と火加減だけ確認しましょう。
そうしないと、せっかく高圧になったコッヘル内の圧力が
急激に下がってしまいます。
この方程式はほとんどの場合成立します。
昔の人の言い伝えが、本当に的確です。
「赤子泣いても蓋とるな!」
じっと待ちましょう。
いよいよ炊きあがり
20分後、待ちに待った炊きあがりの瞬間です。
蓋を開けるときのドキドキ感は、なんとも言い表せないモノがあります・・・
さて今回の炊飯は・・・
成功です!
上の方は水分が多く見えますが、
下の方はしっかり熱が伝わりいい炊け具合です。
炊飯後は保温
炊飯後は、いらないタオルや袋に入れて保温します。
いわゆる「蒸らし」です。
これをしなくても、食べられます。
ですが、蒸らした方がより水分の含み方が均一になっておいしいです。
蒸らしている間に、おかずを作るとちょうどいいです。
おいしいキャンプごはんの完成!
以上で炊飯は終了です!!
今回は、おかずは手を抜きましたが・・・
いただきます!
ごはんは蒸らしたことで、水分が全体に行き渡りおいしいです!
米粒の芯もほとんどありません。
ただ、底の方は少し焦げ付いてました。
底の方に米がこびりついてしまうと、洗うのが大変なので
工夫が必要ですね・・・(雑炊にするとか)
ポイントのおさらい
コッヘル炊飯で、大事なポイントを最後にもう一度おさらいしておきます。
<炊飯前の準備>
・米にしっかり吸水させる
・水の量
<炊飯>
・一度沸騰させる
・沸騰したら最小火力
・火が消えないよう注意
・炊飯時間は15~20分
<炊飯後>
・5~10分蒸らす
以上です!
自分流のコツをつかもう
コッヘルでの炊飯は、キャンプ初心者は難しく感じるはずです。
ですが手順にそって炊飯すれば、かならず上手に炊けます!
何回か練習して、自分流の炊飯を見つけましょう!
僕もツーリングまでに何度もトライしています。
めざせ!コッヘル炊飯の職人!
【実践あるのみ!ということで犬山で冬キャンやってみました】
寒かったなあ・・・冬シュラフ欲しい・・・!
冬の愛知犬山・桃太郎公園ソロキャンプ|シクロクロスでゆるキャン△してきた
今回使った道具
今回炊飯で使ったコッヘルです。
コンパクトで、熱伝導性がいいです。
深鍋の縁が上の蓋と組み合わさって
吹きこぼれにくい構造になっています。
バーナーは、家庭用ガスボンベが使えて、コンパクトに持ち運びが可能な
SOTOのレギュラーターストーブです。
どちらもキャンプツーリングに適した、コンパクトなデザインです。
初心者の方でも取り回しがラクなのでおすすめです。