家計簿アプリ「zaim」のプレミアム会員になりました

「億万長者は,支出管理・予算計画の作成に時間・金・エネルギーをかける…(※)」

学生(修士)でいる間に,

  • 支出管理や予算感覚のクセづけ
  • 趣味に対する金銭感覚(学部時代に身に付いた感覚)の是正

をして,

収入が少なく,厳密な収支管理が求められる博士課程を乗り切りたい,そして「蓄財優等生」な社会人になる足掛かりを作りたい…

そういう思いで,いままで使ってきた家計簿アプリ「Zaim」の「プレミアム会員」に登録することにした。

「zaim」のプレミアム会員

プレミアム会員へは2月23日に登録した。経緯は,まえがきに示した通り。種別は「クレジットカード年額プラン(4,378円)」だ。Webから会員情報を変更することで,1年間の学割特典(初年の会員費が無料!)を頂いた。

「zaim」のプレミアム会員になったことで,以下に示す機能を使えるようになった。いろいろ機能はあるが,これらの機能によって,無料だと絶妙に物足りなかったところが,ほとんど解消された

zaimのプレミアム機能一覧:https://content.zaim.net/premiumより引用

しばらく使ってみて,特に便利・面白いという以下の機能を,ピックアップして紹介する。

  • 連携先をいつでも・優先更新
  • カテゴリーのカスタマイズ
  • 残高グラフ
  • 履歴のダウンロード
  • 一部広告の非表示

連携先をいつでも・優先更新

zaimには,デフォルトで,銀行口座やクレジットカード残高,ショッピングサイトと連携して,収支データを自動収集する機能がある。これは,手動で残高を記録するよりもかなり便利だ。自動記録を使いたくて,zaimで家計簿を電子化している人も多いのではないだろうか。

関連記事: 家計簿アプリ「zaim」でスマートな支出・収入管理をめざす

無料会員でもこの機能は十分便利に使えるのだが,1点だけ不便なところがあった。それは,「連携先データを好きな時に収集・反映できない」ところだ。たとえば,月末などに,家計簿の記録をチェックしたいとき,各所の連携データを反映しようとしても,自分で更新できないのだ。

実際,この更新制限によって,実際に支出・収入があった日から,zaim上に記録されるまでにタイムラグが生じることが幾度となくあった。前月の支出を振り返るのに,1カ月近く待たなければならないのは,意外とストレスのかかることだった。

これが,プレミアム会員になったことで,連携先のデータを好きな時に・無料会員に優先して更新できるようになった。すべてのデータの更新は,ボタンを押すだけ。これで,zaimが各所へデータを拾いに行って,好きな時にデータを更新できる。

もちろん,提携先(特に銀行)によっては,一定期間でのみデータ更新を行うところもある。そういうところのデータを即時反映することは難しい。だが,それを差し引いても,プレミアム会員になったことで,データがをストレスフリーに反映できるようになった。

カテゴリーのカスタマイズ

無料会員では,支出や収入を分類・整理する「カテゴリ」を自由に編集できなかった。

この「カテゴリ」機能は,「収支の分類」に不可欠な機能だ。この機能は,家計簿記録における基本と考えられる。なぜなら,家計簿記録の目的が収支管理による家計の改善であるならば,お金がどこから入ってきて,どこへ出て行ったのかを把握することが必要であって,それが正確にできないことはすなわち,家計の改善に必須の「ふりかえりと予算計画」ができないことを意味するからだ。

デフォルトのカテゴリでも,まずまずは使えていたが,自分の支出に合っていたかというと,そんなことはない。

たとえば,私の支出において,大きな割合を占める(占めていた)のが,趣味に対する支出だった。っこれは,zaimのデフォルトのカテゴリでは,「エンタメ」という項目に記録していくことになる。このカテゴリの内訳は以下の通り。

  • レジャー
  • イベント
  • 映画・動画
  • 音楽
  • 漫画
  • 書籍
  • ゲーム
  • その他

私の趣味(自転車,鉄道,カメラ…)を考えると,この内訳では少々使いづらかった。たとえば,自転車のパーツやカメラ用品の購入を,どこに分類したらいいのかがわかりづらいのだ。

こんなふうにして,デフォルトのカテゴリ及び内訳には,自分の支出体系にイマイチあっていないところがあった。支出の分類がスムーズにできない(記録するときに迷ってしまう)のは,家計簿のスマートな記録における最大の障壁だ。

プレミアム会員になって,このカテゴリおよび内訳を自由に編集・追加できるようになった。以下のページを参照しつつ,自分の支出・収入傾向に合うようにカテゴリを変えていった。

『Zaimで家計簿(その7) 支出のカテゴリを編集してみよう!』
今回は、Zaimで家計簿を記録する際、支出や収入のカテゴリを自分なりにカスタマイズする方法です。 ちょっと長くなりますが、お役にたてればと思います  こういっ…

全部の支出・収入カテゴリの編集・追加は,1時間くらいでできた。たとえば,先ほどの「エンタメ」のカテゴリは,「趣味・エンタメ」と名前を変え,以下のような内訳に変更された。

  • レジャー
  • 趣味用品・サービス
  • 書籍・小説
  • 映画・動画
  • 音楽
  • リフレッシュ
  • イベント
  • その他
  • 漫画
  • ゲーム

「趣味用品・サービス」を明示的にすることで,それにどれくらい支出したのかを一目でわかるようにした。

また,「書籍・小説」という項目を追加した。別途,教育カテゴリに「本」という項目があったが,エンタメ的性格が強い本への出費はこちらへ回すことにした。

加えて,「リフレッシュ」という項目を追加した。これは,これまで分類が難しかった,日帰りの小旅行や温泉行脚,食事などを記録できるようにするためだ。

さらに,デフォルトカテゴリにあった「漫画」「ゲーム」は,ほとんど出費が無いので非表示とした。

以上のように,ほかのカテゴリも編集・追加したことで,出費の記録・分類がかなりスムーズになった。また,月末に見返すときにも,何にどれくらい使ったのかを,円グラフから即座に把握できるようになった。

残高グラフ

無料会員では,銀行口座や証券口座,財布やカードの残高推移を,過去1か月分しか遡れなかった。財布やカードの残高推移は,日ごと週ごとで変化するから,無料会員でも問題ない。しかし,銀行口座や証券口座は,月(あるいは年)のスパンで残高が推移する。そのため,過去1か月分しか遡れないと,お金の出入りをほとんど把握できない。

プレミアム会員になったことで,これらすべての口座の残高推移(グラフ)を,期間の制限なく表示できるようになった。

メインバンクの残高を月ごとに表示してみた

この機能のアンロックによって,銀行口座や証券口座の残高について,その長期的な増減や傾向を,ごく簡単にみられるようになった。いちいちExcelに手打ちなどしなくても,それと同等のクオリティのグラフを,自動でデータ収集して表示してくれるのだから,これほど楽なことはない。

データ分析に手間暇をかけるのではなく,そこの時間をなるべく短縮して,得られた結果をもとにして,じっくりと行動・予算計画を立てた方が,長期的な支出管理や資産形成は成功しそうだ。

履歴のダウンロード

無料会員でも,家計簿データをCSV形式などとしてダウンロードできる。しかし,遡れる期間には限りがあり,また,データ列に表示されない情報もある。

プレミアム会員になったことで,これらの履歴を,CSV形式などとして,全期間にわたって,制限なくダウンロードできるようになった。

これは,「お金の便利帳」という,zaimが提供しているプレミアムサービスのうちのひとつだ。

Excel など表計算ソフトを併用して家計簿を自由に編集:ファイル入出力|家計簿アプリ Zaim

これにより,サービスに依存しない家計簿記録の保持ができるようになった。

(csvファイルとして,定期的に記録をダウンロードしておけば,もしzaimのサービスが終了した場合でも,家計簿を手元に残しておける!)

ダウンロードしたデータを,ExcelやPythonなどで分析すれば,「zaim」の基本機能では見えなかった家計の改善ポイントが見えてくるかもしれない。

一部広告の非表示

アプリのホーム画面や記録完了画面で,広告が非表示になった。

最近のサブスクリプションサービスでは,YouTubeを筆頭に,「課金すれば広告を非表示にするよー」というものが多いが,zaimも例外ではない。

無料会員の時は気づかなかったが,広告が非表示だと,思っていた以上に快適だ。Web画面でも,スマホのアプリ上でも,必要な情報だけが目に入ってくる。これだけでも,月額440円(あるいは年額4,378円)払う価値はあると思った。

まとめ

このほかにも,「一生黒字プラン」や「わたしの確定申告」など,家計を改善していくために役立ちそうなコンテンツ(「お金の便利帳」)がいくつも使えるようになった。

これらの機能は,まだしっかりとは使いこなせていないので,機会があればちょっとずつ使っていきたい。

(※冒頭の内容は,こちらの本に書いてあったことの要約です。)

関連記事:zaimによるスマートな支出管理

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