【大学生】JASSO奨学金は将来への投資?|返済や使い方を考える

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僕は、日本学生支援機構から多額の借金をして大学に通っています。

大学(院)を卒業すると、数百万円に膨らんだ借金の返済が始まります。

 

こんな風に借金をして大学に通っている大学生はもはや多数派になりました。

 

JASSOのHPで見ましたが、今や日本の大学生の50%以上が、この貸与型奨学金を借りているそうです。

日本学生支援機構(JASSO)HP

今回は、そんな奨学金にスポットを当てて、僕の奨学金の使い方、

奨学金に対する考え方、現状

さらには他者の意見など

いろいろ考えてみました。

文字に起こすとなかなか重い記事になりますが、これが一大学生の現実です。

 

そもそもの奨学金の定義

奨学金:scholorship

給付型奨学金のことを言うそうです。

つまり日本でごくごく一般的な貸与型奨学金は

本当は奨学金では無いと言えるのです。

(海外で日本の奨学金は、ローンと考えられるわけです。)

私たち大学生の大半が社会に出る前に、すでに多額のローンを作っているのです。

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なんだかおかしな話ですね・・・。

最近ようやく給付奨学金の制度が始まりましたが、欧米に比べるとまだまだ低レベルです。

早く普及してほしいところです!

 

(この本には、奨学金の基礎知識がしっかりと載っていました。)

バイトを始める大学生必読~ブラックバイト[増補版]体育会系経済が日本を滅ぼす
ブラックバイトを「社会問題」として認識し、旧態依然とした体育会的な考え方を見直して視野を広げながら問題の解決を図る必要がある。 若者を使い捨てる「持続不可能な労働」ある国に未来は無い。

(ブラックバイトに関する本ですが、中盤では奨学金についてかなり詳しく触れられています。

参考にしてみてください!)

タケの現状

ここからは僕の奨学金関連の現状を丸裸にしていきます。

支給額

日本学生支援機構(以下、JASSO)には主に

  • 第一種無利子(自宅、自宅外)
  • 第二種有利子(5種類)

この2つの奨学金があります。

僕の場合は一,二種併用貸与で

保証料が少々差し引かれて

 78,058

が支給されています。

収入に占める割合

収入は以下のようになっています。

月によってばらつきが大きいです。

仕送りは基本ありません。帰省したときに受け取るくらいです。

(家賃は支払っていただいてます)

1年生の5月から始めたアルバイトでは、平均して

3万円/月

ほどの収入があります。

 

この表を見る限りでは、とても奨学金無しでは暮らしていけません。

これが僕の現状です。

返済はどうなるか

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現在の貸与額のまま借りたとして、返済額がどのくらいになるのか、その年数についても簡単に計算してみます。

約8万円/月×12ヶ月 =96万円/年

96万円×4年 =384万円/学部4年

 

以上より学部4年だと、

僕の場合、単純計算で400万近く借りることになります。

これを返していくコトになるわけですが、、、

毎月1/4ずつ(2万円)返しても、

返済期間は貸与期間の4倍=16年に及びます。

 

単純に考えて、順調に返せても40歳になるくらいまでは負担が続くコトになります。

大学院に進むことや、有利子奨学金の利子も考慮すれば、負担はこれよりも大きくなることは容易に想像がつきます。

現実は思ったよりも厳しいです。

使い方

ここまでで僕の現状を把握していただきました。

ここからは僕の

  • 奨学金の実際の使い方
  • 奨学金に対する考え方

を書いていきます!

実際使っているの?

先に結論から。

奨学金使っています

先ほども書きましたが、使わないと生活は結構苦しいです。

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使い方のイメージとしては、

バイト毎月の食費以上は稼ぎ、

残りの生活費奨学金でまかなう

娯楽(主にサイクリング費用もろもろ)はバイトと今までの貯蓄で捻出する

 

という感じです。

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しかしバイトの食費以外の余り金だけでは、とてもサイクリングなんてできません。

ですが、僕は今サイクリングをそれなりに楽しんでいます。

これにはちょっとした秘密があります。

大学生になるまでの貯蓄に救われている

その秘密が

大学生になるまでの貯蓄

です。

僕のサイクリングにかかる費用はほとんどここから出しています。

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「いやいや、高校生まででそんなにお金なんてたまらないでしょー!!」

そうお思いの方もいるかもしれません。

 

ですが僕は高校時代まで

  • ゲーム→買わない(遊ぶときは外で走り回っていた)
  • 洋服→基本的に制服、ジャージ、ユニフォーム
  • 毎月のお小遣い→基本的に無し(必要なもののみを親に買ってもらった)

こんな生活を送っていました。

僕は小中高と部活に打ち込みました。

勉強も必死で頑張りました。

少なくとも他の人よりは、娯楽の少ない生活を送ってきました。

 

おこづかいはありませんでしたが、その分両親は僕が野球や勉強で必要なものはしっかりと買ってくれました。

だから、親戚からのお年玉、お祝い金もろもろをほとんど使わずに済んだのです。

 

僕は本当に幸せ者です。

両親には感謝しかありません。

両親のおかげでここまで勉強も部活も頑張れました。

 

 

つまりは両親の支えのおかげで、大学入学前の蓄えがあったわけです。

その蓄えと、バイト代、奨学金をバランス良く使いながら日々の生活をやりくりしているということになりますね。

「運用する」という選択肢

ここで視点を変えて、僕の中では「使いすぎない、置いておく」イメージの強い奨学金を

運用する」ということ

についても考えておきます。

 

先日、僕のTwitterのタイムラインにびっくりするような記事が流れてきたので、思わずリツイートしました。

奨学金を「資産運用」!?

僕は度肝を抜かれました。

この記事を書こうと思ったつぶやきでもありました。

 

なるほど。

借りている奨学金をせっかくだから運用してしまえという考えか。

 

という風に。

いい悪いは別として、こんな考えを思いつける小幡さんはすごいです。

(僕もこんな独創的なアイディアを生み出せるようになりたい)

「運用する」という選択はありか?

それでは僕なりの意見を書いておきます。

他人の意見を批判してばかりの人は嫌いなので。。。

 

僕はこの選択肢は

なし

だと考えました。

理由は2つです。

理由1:奨学金の意義からずれる

奨学金って本来の目的は、

学問を学ぶ意欲はあるが、経済的に苦しい学生を援助すること

のはずです。

そのお金で資産運用も悪くはないですが、

やはり本来の目的からは外れています。

研究, 学校を学ぶ, 教育, 勉強, 本

学生の本分は勉強です。

僕はなぜ大学へ入ったのか?

それを自問自答すると「なし」という答えは見えます。

僕の場合は

工学(電気系)の知識を身につけ、それを社会に還元したい

そんな思いをもって大学へ入ったのです。

だから資産運用について勉強する時間があるくらいなら、その時間、その労力、そして奨学金を専門分野・教養の勉強に使いたい!

そう思います。

理由2:奨学金は「未来への投資」と考えるべき

「奨学金」は借金です。

 

現在普及しつつある給付の奨学金以外は、基本的に借金なのです。

その借金を運用してまで、資産を形成したいとは、僕は思いません。

プロセッサ, Cpu, ヒートシンク, 冷却, クーラー, メモリ チップ

 

専門知識を大学のプロの教授たちに習って、その職を企業にアピールして就職したり、あるいは大学に残りもっと深く研究をしたりする。

そして自分の実力・業績に応じたお金をいただく。

そのお金でこつこつ奨学金を返済していく。

 

せっかく大学に入ったのだから、こんなふうな方法でも資産を築いていける

そう僕は思います。

「奨学金」は未来への投資であるべきです。

現在において学問意外の目的でむやみに増やそうとすべきではないでしょう。

個人差はある

もちろんこの「運用」に対しての意見には個人差はあると思います。

たとえば、経済学部の人だと、投資することも学問の実践としての一部分になります。

給付型の奨学金・バイト代の一部についても話は別です。

僕が述べたのはあくまで「貸与型」の奨学金に関しての意見です。

 

皆さんも一度考えてみてください。

まとめ(現時点での結論)

長くなりましたが、最後に結論を書いておきます。

 

生活のために必要最低限のお金

  • 家賃
  • 通信・交通費
  • 日用品費
  • 光熱費
  • 授業料
  • 教科書代

奨学金でまかなう

それ以外のお金

  • 娯楽
  • 食費

バイト代・今までの貯蓄でまかなう

これが現時点での結論です。

これから経済状況が変わることもあるでしょう。

バイトの昇給、ブログの収益の増減、親の事情・・・

そのときにはまた、奨学金の使い方についてしっかりと向き合っていくつもりです。

북한산, 白新, ソウル, 山, 登山, 岩山, 安全, 通常の, 苦脳, 思考

お金のことは、ついつい考えるのがいやになることがあります。

(僕はこの記事を文字に起こすまでがすごく大変でした)

 

ですが、お金のコトってやっぱり生活に関わる問題です。

大学生は特に、奨学金のことを真剣に考えるべきです。

奨学金を利用している人は、

多大なローンを背負って大学へ入っていること

これをしっかり自覚しましょう。

そしてそれをいかにして使っていくか、考えるべきです。

最後に・・・

奨学金を借りている方はよく、

「自分は経済的に苦しい、貧乏だ」

と考えてしまいがちです。

 

しかし、決してそんなことはありません。

大学へ入っただけでもすごいことで、未来があるから親も最後まで奨学金を借りさせてまで進学させたのです。

後ろ向きになる必要はありません。

経済力と将来には何の関連もありません。

むしろ僕は、お金持ちの人にはないハングリー精神と泥臭い努力でここまで頑張ってきました。

だから、奨学金を借りているから・・・とか考えずに、とにかく頑張りましょう。

そうすればおのずと未来は開けてきます。

おまけ:返還免除を狙え!!

独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の公式ホームページです。

JASSOにはこんな制度があるそうです。

つまりは、院進学(博士課程)の際、優れた業績を納めれば、大学から認定されることで、半額または全額免除の可能性がある

ということです!

平成16年度に、大学院で第一種奨学金の貸与を受けた者の3割を上限として、在学中に特に優れた業績を挙げた者を対象に、貸与期間終了時に奨学金の全部又は一部の返還を免除することができる「特に優れた業績による返還免除制度」を導入しました。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。

————————-日本学生支援機構ホームページより抜粋

僕はこの制度を知ってから、ひっそりとこの枠を狙っています。

皆さんもぜひ勉学に励む際のキッカケにしてみてはいかがでしょうか?

 

”奨学金”と一度真剣に向き合ってみよう!

 

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