まちを「歩いて」散策する楽しみは、その土地における雰囲気を繊細に感じ取れること。
バスや自家用車の観光にはない、とほ旅の魅力。
サンライズ出雲ではるばる横浜から出雲市にやってきた。
出雲市駅から一畑(いちばた)電鉄を乗り継いで「出雲大社前駅」へ。
日本一の縁結びスポット・出雲大社
出雲といえば、出雲大社。
出雲大社前駅から、500mほどの門前町を経て現れる鳥居から境内へ。
荘厳で美しい出雲大社
門前町から少し歩いてきた「第2の鳥居」
重みのある鳥居だ。
鳥居の前では記念撮影をするグループがたくさん見られる。
出雲大社には4つの鳥居があり、大社から遠い「第一の鳥居」から順に異なる素材で造られている。
<鳥居について詳しい情報は下のリンクから>
出雲大社、一から四まで全ての鳥居をくぐり縁結びのご利益アップ!|島根県|LINEトラベルjp旅行ガイド
全国でも珍しい、境内に向かって下り坂になっている「下り参道」を進むと
松林の中に「第3の鳥居」があり、
本殿が見えてきたところで、最後の「第4の鳥居」が現れる。
写真をよく見るとわかるが、ところどころ錆が出ている。
第4の鳥居は「銅」でできているのだ。
青銅の色が、趣深い・・・。
出雲市では朝のうち、シトシトと雨が降っていた。
もう雨は上がっているが、しっとりと社が濡れている。
出雲大社本殿。
良縁を願って・・・参拝することにしよう。
出雲大社参拝の方法
出雲大社参拝は「二礼四拍手一礼」
が基本作法となる。
一般的には「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社の正式な参拝作法は「2礼4拍手1礼」となります。ご本殿以外のご社殿をお参りの際にも、この作法にてご参拝下さい。
4拍手をする理由ですが、当社で最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)で、この時には8拍手をいたします。数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。ただし、8拍手は年に1度の例祭(勅祭)の時のみの作法としています。平素、日常的には半分の4拍手で神様をお讃えする4拍手の作法としていますが、お祈りお讃えするお心に差はありません。
僕はこの作法を参拝直前まで知らなかった・・・
周りを見回していると「あれ?拍手が多い気がする・・・」
「二礼二拍手一礼」は知っていたが、もしかして何か違う作法があるのか・・・?
そう思って、参拝直前にGoogle先生に聞いて
「二礼四拍手一礼」をはじめて知った。
なるほど、正式には8拍手で普段は4拍手。
ギリギリで正しい作法を理解して、
しっかりと良縁を祈願しておいた。
本殿を参拝したら、本殿の周りをぐるりと歩く。
個人的には、裏側からの本殿の美しさが印象的だった。
(畏れ多くて写真は撮ってない)
重厚感のある外壁、丁寧に作り込まれた屋根・・・息をのむ美しさだった。
しばらく見入ってしまった。
神社に見入るなんて・・・と思うかも知れないが
雨上がりの出雲大社は神秘的なオーラを放っていた。
僕はそれにすっかり引き込まれたのだ!
10月は出雲では「神在月」。
神迎えの道を全国から神様が集まってくる、そんな場所にふさわしいような素晴らしい本殿だった。
![](https://take26.com/wp-content/uploads/IMGP2871-1024x678.jpg)
出雲大社「下り参道」
商店が立ち並ぶ石畳の門前通り
出雲大社の参拝を終えたら、門前通りをぶらぶら。
門前通りにはさまざまな商店が軒を連ねている。
参拝前後に腹ごなしをするのもいいし、縁起の良さそうな小物を買うのも楽しい。
![](https://take26.com/wp-content/uploads/IMGP2892-1024x1546.jpg)
門前通り、遠くに「第一の鳥居」が見える
門前通りを歩き、電鉄出雲大社前駅をさらに進むと
「第一の鳥居」がお目見え。
近くで見るとかなり大きい。
4つの鳥居の中では、イチバン大きく感じる。
美しい白い色で塗られた石造りの鳥居。
まっすぐ延びる両脇に緑を抱えた門前通り、
その先にうっすらと見える大社。
良い景色だ。
「良縁があるとイイわね」
商店にいたネコ、ガラス越しにそう言われた気がした。
稲佐の浜
出雲大社参拝後、ちょっと時間が余っていたので
「稲佐の浜」へも行ってみた。
出雲大社から歩いて20分。
ちょっと離れているけど、この浜の景色はなかなか良かった。
出雲大社~稲佐の浜を歩く
出雲大社からバスでも行ける稲佐の浜。
時間があったし、天気もすっかり回復したので
浜まで歩いて行ってみた。
途中には歌舞伎の創始者・出雲阿国が眠る墓もあった。
稲佐の浜に近づくと、下り道から海が見えてくる!
![](https://take26.com/wp-content/uploads/IMGP2875-1024x678.jpg)
道の先に見える「稲佐の浜」
稲佐の浜に到着!
午前中の雨が嘘のような青空が広がっていて、気持ちいい!
日本海は雨だったせいもあり、白波立つほど時化ていた。
そんな波の上で、サーフィンをする人がいた。
寒くないのだろうか・・・?
岩の上に鳥居!?
稲佐の浜で目を引いたのは、この鳥居。
浜の真ん中に、ポツンと佇む赤茶色の岩に
鳥居と小さなお社が載っかっているではないか!
よくもまああんなところに造ったなあ・・・すごいや。
しっかりと参拝して、浜辺でちょっと休憩してからお昼ごはんを食べに行く。
「平和そば本店」で絶品出雲そば&カツ丼
稲佐の浜見物を終えたら、ちょっと遅めの昼ごはん。
出雲に来たらやっぱり「出雲そば」食べたいよね、ということで
稲佐の浜から海沿いを歩き、
15分ほどの所にある
「平和そば本店」へ行ってみた!
カツ丼セット、うまい!
出雲大社からかれこれ3km近く歩いていた僕のお腹は、かなりの空腹。
割子そばだけでは足りそうになかったから、「カツ丼セット」を注文してみた。
ツヤツヤ、ハリのあるそば、薬味、そば湯、つゆ
セットのおそばは割子が二段。
まずは一段目に、薬味とおつゆをほどよく載せていただく。
歩き疲れた身体に染み渡る~ッ!
うまい!
思ったよりもコシがある。
そばの風味がしっかりと鼻に抜けてきて、上品な味!
これに加えて・・・
黄金のカツ丼!
そば屋さんのカツ丼は、出汁が美味い。
だから、普通のカツ丼とはちょっと違う
深いうまみが楽しめる・・・!
平和そば本店のカツ丼も例外ではない、
柔らかいカツに、半熟トロトロの卵がしっかり絡む。
あったかいごはん、濃いめの出汁。
うますぎる・・・!
まとめ:徒歩で散策も楽しい
出雲大社周辺を歩いて散策してみた。
バスや自家用車でも快適に観光できるけど
歩いて散策するのには、また違った魅力がある。
音、景色、道の勾配などなど・・・車では感じられない
その土地の雰囲気を、身体全身で感じられる。
出雲大社の由緒ある雰囲気に包まれた、門前町。
良縁があるといいな。
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