特に買いたい本はなくて,時刻表見たさで立ち寄ったツタヤ書店で
ふと目に入ったのが「スーパーマップル 東海 道路地図」だった。
僕は鉄道ももちろん好きなのだけれど,道路も結構好き。この道がどこまで続くのかとか,ものすごい山の中にある国道とかを,ぼんやり辿っていくのが好きなのだ。
そういうことをするためには,iPadでGoogle Mapを眺めているのがお手軽でよい。
ただ,GoogleMapの道路情報は,なんだか味気なくてつまらないな,と思うことも多い。そういうときに,紙の道路地図が欲しくなるのだった。
コロナでお出かけもはばかれる中,この道路地図があれば楽しい「空想道路巡り」ができそう!そう思って買ってきた。車を運転するわけではない(そもそも車をもってない)。空想旅をするためだけに買ったのだ。
“TSUTAYA”へ寄り道
薬局で買い物するついでに,TSUTAYAに立ち寄った。
このTSUTAYAは,駅ビルの地階にある店舗だ。
雑誌と文庫,それにマンガがメインの,「エキナカのTSUTAYA」だ。
漢字の「蔦屋書店」は,とにかく大きくて,おしゃれな雰囲気であることが多い。
その蔦屋書店と,このTSUTAYAは一線を画している。
雑誌コーナーでは,中高年の男性が老眼鏡を通して雑誌を斜め読みしているし,マンガを物色している学生もいる。買い物帰りの主婦は,女性向けのファッション雑誌を立ち読みしている。
そういう雰囲気のTSUTAYA。ツタヤといえば,こういう飾らない雰囲気の方がぴったりくる。
寄り道して,ぶらっと本を買って帰るのがツタヤだと思う。
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そんなTSUTAYAをぶらぶら。
特に欲しい本はなかったけど,JRのダイヤ改正後以降時刻表を読んでなかったので,そちらの方へ足を運んだ。
地図や時刻表のコーナーは,狭い店内の中でも隅の方にひっそりとたたずんでいる。
文庫やマンガ,それに大衆雑誌が目立つように置いてあるのと比べると,
地図や時刻表の「マニアックさ」や「マイナーさ」が際立って感じられる。
まずは,JR時刻表をパラパラ流し読み。巻頭特集が鉄道模型だったのに惹かれた。
ただ,しばらく鉄道旅に出かけられなさそうなので,時刻表は買わずにおいた。
ちょっと文庫の方を読んでから,買い物に戻ろうかと思っていたら
隣に平積みにされてあったスーパーマップルに目が行った。
前々から欲しいと思っていたその道路地図に手を伸ばして,パラパラと捲ってみた。
そこには,自分がほしい地図が,ほとんどそのまま載っていた。
「ツーリングマップル」で見慣れた地図記号・絵記号だけでなく,道路番号や道路の名前(県道○○線など),さらには町名・字名など。見やすい図面に確かな情報量が詰まっていた。
これは欲しい。
当初まったく買う予定のなかったスーパーマップルは,その数分後にはレジに置かれ,会計が済まされてリュックサックの中に入っていた。
スーパーマップル B5版 東海 道路地図
大型版の「中部道路地図」と迷ったけど,手軽なB5版の「東海道路地図」を選んだ。
税込み2,750円。
『スーパーマップル』は、近くのおでかけから、泊りがけのドライブ旅行、ビジネス利用まで、あらゆるシーンに対応できるドライブ地図です。
スーパーマップル B5判 東海 道路地図 – MAPPLE SHOP
信頼と実績の昭文社。同社が発売する「ツーリングマップル」は,北海道ツーリングや九州ツーリングで大変重宝した。
ちなみに,スーパーマップルの発売開始は1991年だそうで,自分より7つ年上。
参考:スーパーマップル B5判 東海 道路地図 – MAPPLE SHOP
スーパーマップルといえば,
なぜか今でもコンビニに置いてあったり,
自家用車の助手席背面のポケットに入れてあったり
そういうイメージ。どちらの状況でも,上側の黒い背景と白字のタイトルが目立つ。
だから「日陰者」という印象が強くなりがち。
でも,今回買ってきたスーパーマップルを改めて眺めると・・・
リンゴの存在感がすさまじい。全然「日陰者」なんかじゃない。
俺がスーパーマップルだ!と,全身を使って主張する意思の強さを感じる。
B5版は読みやすい
今回買ったのは,B5判。
広域のスーパーマップルは,もうちょっと大きい。
実用的には大きい方がいいのだろうけど,
自宅でゴロゴロしながら読むにはB5判がちょうどいい。
下宿から持ってきた「高等地図帳(高校時代,地理の授業で使用していたもの)」と同じサイズ。
大学ノートとも同じサイズなので,本棚への収まりもいい。
ちなみに,こちらも愛読のRFA鉄道貨物協会発行「貨物時刻表」もB5判。
この2冊を,本棚の最下段に並べると,それはもう幸せな気分になった。
好きな本・雑誌に囲まれるってうれしいなあ~
読んいでて楽しい道路情報
「ツーリングマップル」と同様,
この「スーパーマップル」に掲載されている情報は
実地での実走・実踏調査に基づいているそうだ。
地道な調査からもたらされる、”正確で新鮮”な情報
スーパーマップル B5判 東海 道路地図 – MAPPLE SHOP
情報の「鮮度」と「正確さ」が、地図の命。
そのために、「官公庁などへの取材活動」「自動車・バイクでの実走調査」「徒歩での実踏調査」を行い、目印の位置や名称を確認しています。
長年の地道な調査の結晶が,わかりやすいカラー図面に埋め込まれている。
自分のような地図・道路好きには,読んでいるだけで楽しいような情報が満載だ。
まとめ:道路地図が好き
国土地理院が発行する地理院地図(いわゆる,地理の授業で扱う地図)もいいけど,
自分は「まち」と,そこにある「人の営み」が見える道路地図の方が好きだ。
このスーパーマップルで読んだ地図をもとにして,ツーリングにも出かけてみたいが,
今はそういう状況ではないのが残念だ。
コロナが落ち着いたら,セルフ「実走調査」もやってみたい。