<著書概要>
著:千葉雅也
原理から実践へ、勉強を哲学的に
勉強とは、自己破壊である。
何のために勉強するんだろう?
そもそも勉強って何だろう?
誰しも一度は抱いたことのある疑問です。
その疑問に対し、この本で著者の千葉さんは
原理→実践という大きな流れで
哲学的な視点から切り込んで行きます。
一見すると、難しそうな題名
「バカってどういうこと?」
この本を読むと、その意味をつかむことができます。
第1章 原理編
勉強とは、自己破壊である。
当記事の冒頭でも書きましたが、
この言葉が強烈に印象に残りました。
[読書メモ]
勉強の哲学~来たるべきバカのために~
千葉雅也第1章
勉強とはこれまでの自分の自己破壊である
勉強とは、別の考え方=言い方をする環境へ引っ越すこと
新たな環境のノリに入ること
不慣れな言葉の違和感に注意勉強の概念を根こそぎひっくり返された!
勉強=変身?— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月24日
また、「ノリ」「コード」
私たちの周りを取り巻く環境を、独特な言葉で定義しています。
第2章 原理編
[読書メモ]勉強の哲学〜来たるべきバカのために〜
千葉雅也ツッコミ=アイロニー
ボケ=ユーモア
アイロニーは過剰になると、絶対的に真なる証拠を得たいという欲望に
→ユーモアに折り返す=見方の多様化
享楽的なこだわりが、ユーモアを切断勉強することで会話に違和感が生まれる! pic.twitter.com/tT7eAXXuTr
— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月24日
ここでは、普段の会話を例にとり、勉強している人にはどういうことが起こるか
という視点で勉強を考えています。
また
この章でも、
漫才でいう「ボケ・ツッコミ」の関係を
「アイロニー・ユーモア」に置き換えていて、文章全体に独特なリズムが生まれています。
その独特なリズムの中に、引き込まれるようなそんな感覚がありました。
第3章 原理、実践編
「来たるべきバカ」
題名にも含まれるこの言葉をどのような意図で筆者が使っているのかが、この章でわかります。
[読書メモ]勉強の哲学〜来たるべきバカのために〜
千葉雅也原理から実践
第3章勉強を有限化する方法が必要
アイロニー的な有限化=決断主義→回避すべき
決断主義は、無批判になにかを信じ込んだ状態であるため、避けるべきユーモア的な有限化=比較の中断
— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月24日
[読書メモ]
続き
個々人に享楽的なこだわりがあるからこそ可能
保守的なバカの段階から、メタに環境を捉え、環境から浮くような小賢しい存在になることを経由して、メタな意識をもちつつも、享楽的なこだわりに後押しされてダンス的に新たな行為を始める「来たるべきバカ」になる— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月24日
「来たるべきバカ」そして「享楽的なこだわり」
「来たるべきバカ」とは単純に「バカ(勉強ができない)」ではなくて、「享楽的なこだわり」に押されて、「ダンス的」に新しい自分を探し始める人のことだったのか
最初に本を見たときに想像していた内容とは全く違っていて、驚きです。 https://t.co/pioMi7gitM
— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月25日
考えようによっては邪魔者にもなるし、自分を前に進めてくれるエンジンにもなるわけですね。
第4章 実践編
最後の章であるこの章では、今までの理論をいかにして実践していくか、について具体的な方法が書かれていました。
読書メモ✍️勉強の哲学〜来たるべきバカのために〜
千葉雅也実践編
第4章勉強を有限化する
まともな本を読むことが、
勉強の基本
入門書から読む勉強をイヤにならずに続けるためには、「完璧主義」を避ける必要あり
どんな段階も完璧はない
比較、中断、再開、キモい友! pic.twitter.com/YZ9u51PuPT— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月25日
読書メモ✍️ラスト
第4章続き
自分の知識を、出典に紐づける
他人と自分の考えを区別
アイデアを出すために書く。アイデアができてから書くのではない
箇条書き→思考を短く切り出す、仮固定で操作するアウトライナーってうまく使えば、最適の思考整理法なのかも
— タケ@大学生ブロガー (@take26confi) 2017年10月25日
勉強においてはどんな段階でも、完璧ではない
僕は結構何でも完璧にやろうとするのですが、この言葉で
勉強に対する考え方がふっと変わりました。
勉強って実は楽しいもので、そして自分を根本から変えられるものなのだ
最後にはそう感じました。
勉強で「変身」してしまうことを恐れてはいけないのです!
まとめ
東大、京大という日本を代表する大学で最も読まれている本!
読めば間違いなく、自分を変えることができます!
そして、これまで持っていた勉強に対する概念もガラッと変えられます。
いつものスタイルで成果を感じられない人、
勉強がつまらなくて悩んでる人
ぜひ一度手にとって読んでみてください!
タケでした!