鹿児島から阿蘇経由で北九州・博多を目指す、春の九州自転車旅。
前日に別府から中津まで走ってきた。
【前回記事】
この日は朝の時点で晴れ。
しかし昼前に行橋~北九州で雨がぱらつく予報。
雨逃れで全力疾走したおかげで(前記事参照)膝の調子もイマイチ。
中津からとりあえず北へ走り出し、行けるところまで走って輪行することにした。
ちょっと走って輪行(宇島_西小倉_博多)
とりあえず出発するも・・・
昨晩、博多まで走るか中津からすべて輪行するか決めきれず
結局、朝になってもどっちつかずのまま出発した。
ちょっと走って、マクドナルドで朝ごはん。
朝マックを食べながらぼんやりと考える。
「せっかく鹿児島からずーっと走ってきたんだから、博多まで走りきりたい」
という気持ちと
「膝の調子も悪いし、博多までは見所も少ないし輪行しても良いんじゃない?」
走らなくてもいいという気持ちが交差する。
九州に来たときは「阿蘇と別府さえちゃんと走れれば今回の旅は目的達成」だと思っていた。
(当初から九州縦断が目的ではなかった)
う~ん…
朝マック食べ終わってしまった。
結論を出さねば。
_ _
そういえば、中津から行橋あたりまでは日豊本線が並走している。
博多まで全部走るなら、行橋から内陸部へ入って北九州を短絡するように行くのが最短ルート。行橋から日豊本線と同じように走れば、小倉には行けるが今日中に博多へ行くのは面倒(遠い)
つまり輪行or自走の選択肢が残せるのは実質行橋まで、ということになる。
じゃあ、
行橋ぐらいまで走って
膝が大丈夫そうなら博多まで走ろう、
もしダメなら輪行しよう
ということに決めた。
_ _
マクドナルドを出発して、しばらく走ると
今日はかなり向かい風が強いことに気づく。
(Yahoo!天気だと風速7m・北風)
とりあえず県境は自分の脚で越えたが・・・向かい風がキツい。
今日は膝の調子もいまひとつ。
昨晩、宿で眠れなかったしなんだか頭もぼんやりしている。
う~ん、これはムリせず輪行した方がいいかも。
早めの決断、大事。
宇島から日豊本線で輪行
そんなわけでさっさと日豊本線に逸れて、宇島駅にて輪行準備。
福岡=大分県境は自分の脚で越えられたし、それでいいや。
輪行します🚴♂️🚃
博多に着いたら九州旅も一区切りです pic.twitter.com/fmxqWYxebD— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) 2019年3月16日
自転車をバラしていると、サッパリとした中年のオジサンに話しかけられた。
オジサン:「今日はどこから?どこまで走るの?」(いつものパターン)
ぼく:「今日は博多まで輪行するんです、鹿児島からずっと走ってきました(さりげなく走ってきたことをフォロー)」
オジサン:「ほお~すごいねえ!」
ぼく:「ありがとうございます」
このあとも話がはずんだ。
話によると、かつてはバリバリの自転車乗りでブルベも走るローディーだったそうだが
ケガをして自転車を辞めてしまったらしい。高級ロードに乗り回していたとか。
オジサン:「自転車は沼が深いからね~・・・どんどんイイ自転車がほしくなっていかんバイ」
ぼく:「(激しく同意)」
物欲は全国共通だ。
宇島から西小倉駅で乗り換えて、鹿児島本線経由で博多まで輪行。
100km以上なので、学割も使えた。
車内はクロスシートで、近郊型電車とは思えないほど静かで快適だ。
行橋手前で、空が急に暗くなり雨がザーザー降ってきた。
雨降ってきてる…
輪行して正解だった🙆♂️— タケ|自転車と鉄道 (@take26confi) 2019年3月16日
車内から、雨が降る外の様子を見て安心。輪行してよかった・・・。
昨晩よく眠れなかったせいで、行橋を出るとウトウト。
気持ちよく眠った。
西小倉でのりかえ~鹿児島本線で博多へ
目を覚ますと、車内はだいぶ混雑している。
西小倉の手前では、もう立ち客でいっぱいだ。
早めに自転車のところへ移動して西小倉でのりかえ。
鹿児島本線門司港=小倉=博多間は、通勤需要を拾うためか
快速・区間快速等優等列車が多く走っている。
最後尾車両に自転車を置いて、クロスシートからまったり車窓を眺める。
スペースワールドや八幡のまちなみがよく見える。
いつのまにか雨はやんで、車窓には青空が広がっている。午前中の雨は通り雨だったみたい。
福間から快速運転となり、主要駅のみ停車。
正午前に博多駅到着!
輪行ってすばらしい。ムリして走らなくて正解だった。
お昼から観光の時間も確保できた。
博多の街をぶらぶらと
輪行解除をサクッと済ませ、博多観光へ。
もう、大荷物の自転車は要らないので博多口地下駐輪場に置いていくことにした。
ここの駐輪場はスペースがかなり広くとられていて、MTBのようなタイヤの太い自転車も対応していた。
低料金(3時間~24時間:100円、3時間未満は無料)だし、サイクリストに優しい。
博多うどんの名店「うどん平」でお昼ごはん
さあ、自転車を置いたら昼ごはんを食べに行こう。
ラーメン?明太子?いやいや、今日は「うどん」を食べよう。
Googleで適当に検索して、ヒットしたのがこちら「うどん平」
博多うどんの名店らしい。
午後1時前でもこの長い行列。人気を物語っている。
10分ほど待って、「お一人様」ということで前の観光客グループをゴボウ抜き。
先に店内に入ることができた。カウンター席に座る。
かなり狭い店舗にお客さんがいっぱいいっぱい詰まっている。
そこをベテランの店員さんが華麗に捌いている。
厨房では、店主が湯切り・麺づくり。間近でみると迫力満点だ。
この手捌きが、博多の味を守ってるんだろうな。
注文したのは「かけうどん・かしわ」
ゴボ天とか肉うどんとか目に入ったけど、入店してすぐに注文を聞かれて、とっさに「かけとかしわ!」って注文した。
「かしわ」っていうと僕は「かしわ天(とり天)」のことをイメージするし、実際天ぷらが来るのかな~と思ってたら
かしわ=かしわ飯のことだった。
ほんのり甘いしょうゆ味のにぎりめし。
そしてコシのない、優しい味の博多うどん。
唐辛子とゆず胡椒を入れるとうまい!
シンプルで美味しい、博多うどん。ほどよい味の濃さがたまらないかしわ。
これぞ名コンビ、絶品だった。
博多散歩
うどんを食べてから、博多市内を適当に散歩。
櫛田神社とか
山笠が展示されていた。
豪快で格好良かった。
神社のあとは
キャナルシティに行ったりした。
キャナルシティは、まあデカい複合施設。かなりオシャレだった。
夕暮れ時になると、博多名物「屋台」の準備があちらこちらで見られた。
バイクで引っ張ったり
ハイエースバンで引っ張ったり。
思っていたよりも、屋台自体はこぢんまりとしていて小さい。
また、大人になったら一人で屋台に行きたい。
博多区内、歩いてみると街全体が美しく整っている感じがした。
楽しい散歩だった。たまには自転車を置いて、こんな風に街を歩くのもいい。
まとめ:博多に住みたくなった
以上、輪行&博多観光の記録。
博多は食べものが美味しいし、人情味に溢れるまち。
サラリーマンが博多へ出張・単身赴任すると、博多から離れたくなくなる
なんて話もあるくらい、博多のまちは住みやすい街。
僕も博多には、人生で一度定住してみたいなと思う。
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これで、【2019春の九州自転車旅】はおしまい。
振り返ってみると相当な距離を走ったし
数え切れないくらいの絶景を見ることができた。
春の九州はずっと行きたかったので、今回旅ができて本当によかった。
今度は夏に九州を走ってみたい。
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