大学に学位関係の書類を提出するにあたって,DVD-RAMにデータを書き込む必要があった。
USBメモリやSSDが広く普及したこともあって,CDやDVDにデータを書き込む(焼く)のは,十数年ぶりだった1。
光学ドライブでちゃちゃっと書き込んでしまおうと思っていたのだが,久しぶりすぎてちょっとだけハマって2しまった。
DVD-RAMを認識しない?
新品のDVDやCDに対して,PCの光学ドライブ経由でデータを書き込む場合,まずディスクをフォーマットしてやる必要がある。
そういうわけで,新品のDVD-RAMを,Windows11(HP,デスクトップ)付属の光学CD/DVDドライブで読み込もうとしたところ,認識はするものの,「このディスクにアクセスできません」と表示されたため,フォーマットできなかった。
光学ドライブが「ROM」ドライブだった
光学ドライブは動作しているのにおかしいな・・・と思って,原因を探るために「デバイスマネージャー」を開いてCD/DVDドライバを確認した。
すると,このデスクトップには,「DVD/CD-ROMドライブ」しかインストールされていなかった。
「ROM」とは,Read Only Memory,つまり,読み込み専用メモリを意味する。すなわち,このデスクトップ付属の光学ドライブでは,フォーマットされたディスクを読み込むことしかできなかったのだ。
さっき入れた新品のDVD-RAMは,まだフォーマットしていない状態だから,認識されなかったのだ。
光学ドライブというものでデータの読み書きをするのが久しぶりすぎて,こんな基本的なことさえ覚えていなかった。
某有名ノートPCの光学ドライブで書き込み成功
どうしたものかと思ったところで,実験室に,光学ドライブをそなえたノートPCが置いてあることを思い出した。
ビジネス・研究者御用達:P社の某有名ノートPCである。いまどき光学ドライブが付属したノートPCは珍しいが,このP社のノートPCは,つい最近まで,光学ドライブを内蔵していた3。
このノートPCの光学ドライブにディスクを入れると,先ほどとはちがって,うまく認識された4。すかさずフォーマットを実行すると,データを書き込める状態になった。
次いで,必要なデータをデスクトップからUSBメモリに抜き出してきて,それをノートPCへ差し込んだ。そして,データをDVD-RAMへコピー&ペーストすると,難なく書き込むことができた。
そのあと,デスクトップの光学ドライブに挿入すると,こんどはちゃんとDVD-RAMを認識してくれた。ROMドライブだから,読み込みは問題ないようだった。書き込んだデータ(PDF)もきちんと表示できた。
まとめ:「ROM」と「RAM」に注意
光学ドライブには,ROM(読み込み専用)とRAM(読み書き可能)があることに注意。ROMドライブでは,フォーマットや書き込みができない。
もし,光学ドライブ内蔵のPCがなかったら,別途用意しなければならないところだった。無論,Amazonだったら2,000円でおつりが来るくらい安いから,ささっと買ってしまえばいいのだが。今回は学位にかかわることだから,絶対に遅れてはならないところだった。某有名ノートPCに感謝。
(おわり)
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【過去の日記】
- たしか最後にCDへデータを書き込んだのは,小学校高学年のときだった。近所の本屋で「Windows 7の基本とワザ」みたいな情報雑誌を買ってきてトライしていた。具体的には,気に入った楽曲だけが入ったオリジナルCDをつくった。まず,実家のノートPCにiTunesをインストールして,それから親に買ってもらったアルバムを光学ドライブに入れて,順次楽曲をiTunesに取り込む。そして,別のCDを光学ドライブに入れて,気に入った楽曲をiTunesからCDへ書き込む,とこういう手順だった。当時は,ノートPCに光学ドライブがあるのが当たり前だったが,いまではこれを標準搭載しているPCはほとんどなくなった。 ↩︎
- 夢中になるという意ではない。理工系の俗語で「原因が不明なせいで想定した通り勧められない」という意。 ↩︎
- が,ようやく内蔵ドライブが廃止されたようだ。法人向けモデルからも,光学式ドライブ内蔵の製品がなくなっている。➡https://ec-plus.panasonic.jp/biz/pc/letsnote_biz/drive_lineup/ (Access: 2025/1/8) ↩︎
- キュイーン….という音が懐かしかった。一方で,いまどきのハードディスクやUSBメモリはすっかりおとなしい。静かで高速なのはいいことだが,データを書き込んでいるかどうかが外からはまったくわからない。それゆえ,ハードディスクやUSBメモリは,人間の五感では故障の前兆をつかみにくくなっている。CDやDVDドライブのように,ガリガリ音がした方が,「正常」と「異常」を五感で検知できるから,アナログ人間には好ましい気もする。 ↩︎