オルトリーブ・サドルバッグLを1泊2日のライドで活用する

オルトリーブのサドルバッグL.

容量は決して多くないけれど,脱着のラクさとコンパクトさが素晴らしいサドルバッグ.

バイクパッキング導入のために,
自転車を始めて2年目の春に購入した.

導入からしばらく使ってみて,

  • 実際に荷物はどのくらい入るのか?
  • 泊まりがけサイクリングで使えるか?

この2点ついて考えてみる.

オルトリーブサドルバッグL

日帰りにはピッタリ

日帰りでの長距離ライドでは,オルトリーブサドルバッグLがぴったりだった.

普段遣いの長財布をそのまま入れられるし,

ちょっとした補給,レインウェア上下,スマートフォン,モバイルバッテリーすべてをコンパクトに抱え込んでくれる.

一眼レフを持っていきたいときはフロントバッグをプラスして,PENTAXのカメラとパンク修理キットをフロントバッグに詰め込んで行く.これで身体で持つ荷物は一切無い状態で走ることができる.

 

サドルバッグからの荷物の出し入れも,ロールアップだけなので簡単.

リュックサックやウェストポーチを背負うより,サドルバッグを活用した方が身体の負担が軽減される.

最低限のウェア等を入れられる

日帰りの場合,ウェアは必要ない.

泊まりがけとなると話は変わってくる.

季節や気温,走る場所によってウェアの量はいろいろだけど,

秋~初冬に行ったお泊まりライドでサドルバッグに詰めた荷物はこんな感じ(11月・最低気温5℃,走行中気温10℃前後,最高気温20℃,輪行,ネットカフェ宿泊,走行は2日目のみ.)

  • 下着(ZIPロック)
  • レインウェア上下(モンベル)
  • 歯ブラシ
  • Tシャツ替え
  • 冬用インナー上(パールイズミ)
  • ネックウォーマー
  • タオル

下のハーフパンツは替えを持っていかなかった(1日目・2日目で続けて着用).

また,冬用インナー上下についても1日目・2日目で続けて着用した.最初にサドルバッグに入っているのは,名古屋からの輪行では着用しなかったから.

1日目は移動だけで,実際に走ることはほとんどなかった.したがって1日目・2日目で複数のウェアを着回せた.

フレームバッグ・フロントバッグと組み合わせ

泊まりがけのライドだと,サドルバッグはウェアとその他のアイテムで一杯になってしまうことが多い.

なので,スマホやモバイルバッテリー,財布,補給,Kindle,イヤホンは,別途フレームバッグに収納して走る.

また,一眼レフ・自転車のメカトラ対策(チューブ,パンク修理キット,携帯工具,カギ)についてはモンベルのフロントバッグに入れて走る.

何度か泊まりがけのライドをやってみて実感したのは「荷物を切り詰めないと全て入りきらない」こと.少しでも余計なモノを持っていこうとすると,サドルバッグLとフレームバッグだけではとても収納はできない.

「これはいるかな~いらないかな~」と迷ったモノは持っていかない!という決断をすれば,なんとかサドルバッグ・フレームバッグに収めることができる.

秋冬の自転車ウェア選び

ちょっと脱線.秋冬のウェアについて.

秋冬ウェアについては,あまりにも減らしすぎると身体の危険に関わってくる.したがって快適性を損なわない最低限のウェア(レインウェア,防寒着)は妥協せず持っていくべきだと考えている.

僕の場合,たとえばモンベルのレインウェアをウインドブレーカーとしても使い回すことで,荷物を減らしている.パールイズミの冬用インナーは汗冷えを防いでくれて,よく乾くので2日間着回すことが多い.逆に,靴下は絶対に替えを持っていく.

ウェアは妥協点が難しい.人によって体感温度や寒さ暑さ耐性は違う.1日着たウェアなんてとても着られないという人もいれば,多少汚れていても平気という人もいる.質の高いインナーを使えば,2日間着回したりコンパクトに収納できたりする.

現在は普通のTシャツ・動きやすいユニクロのハーフパンツに,性能高めの秋冬インナーを着用するのが基本スタイル.でも,Tシャツやハーフパンツをサドルバッグへ入れると、どうしても嵩張ってしまう.上に着るこれらのウェアよりも,インナーの替えを持っていった方がよっぽど安心なのだが・・・なんとなくTシャツは替えを持っていかないと不安で落ち着かない自分がいる.だから,現段階では,冬のライドの場合はインナーを連続で着回している.

これから本格的にバイクパッキングでの週末ライドスタイルを増やすなら,コンパクト化が可能なサイクルジャージや,防風ベストなどの導入検討も進めていくべきなのかもしれない.

奥が深いウェアの世界は,今後も研究が続く・・・

結束バンドの活用

ウェアについては今後も工夫すれば,よりコンパクト化が可能だと考えている.と,脱線はここまで.

さて,最近導入した一工夫は「結束バンド」.

サドルバッグ内の容量は限られているので,サドルバッグの外側にいろいろくくりつけてみよう,というもの.

この工夫は海外ブルベも走られる方のブログ「ぶるべ人」にて紹介されていたもの.

オルトリーブサドルバッグLの大容量改造法とおすすめレビュー
「オルトリーブ ORTLIEB サドルバッグ Lサイズ」はブルベ・ロングライドで定番のサドルバッグとなっている。異論はない。誰もが口を揃えて言うのでないかと思う。 オルトリーブサドルバッグのその軽さ、

オルトリーブサドルバッグLの上部には,紐や結束バンドを通せる小さな部品がついていて,

そこにリピートタイプの結束バンドを取り付けてみると・・・こんな感じでタオルをくくりつけることができた.

写真の結束バンドはライドへ行く前にホームセンターへ駆け込んで,間に合わせでとりあえず買ったモノ.長さは200mm,色は白(しかなかった.本当は黒がよかったけど,在庫がなかった).繰り返し付け外しができるタイプ.

200mm一本だけだと,タオル以外をつけるのは難しい.もう少し長い結束バンドを使うか,2,3本繋げて使うようにすれば,輪行袋やレインウェアなどもくくりつけられそうだ.

実際に輪行袋を取り付けてみるとこんな感じ.

輪行袋,意外とずっしり.これ以上大きなモノをくくりつけるのは厳しそうではある.

宿泊場所をうまく選ぶ

以上書いてきたように,サドルバッグLは容量に限りがあるので

フレームバッグ・フロントバッグの併用でも荷物は制限がある.

したがって,泊まりがけのライドにてサドルバッグLを活用するには宿泊場所をうまく選ぶ必要があると考える.

たとえば,タオルやアメニティは,宿泊先で調達できれば持っていく必要がない.ビジネスホテルやカプセルホテル,民宿がベター.こういう宿であれば,ナイトウェアもあるので,寝間着も必要ない.

Booking.comや楽天トラベルなどを活用すれば,穴場の安宿を見つけることも可能.特にBooking.comでは,日によってセールを行っている場合があるので,よく活用している.

また,最近増えてきたシャワー無料の快活CLUBもオススメ.シャワー無料の店舗ではほとんどの場合タオルが使い放題.

まとめ:秋・冬の泊まりがけライドは一工夫必要

夏のシーズンであれば,そんなにウェアに気を遣う必要がないので,オルトリーブサドルバッグLで十分泊まりがけのライドが可能.

しかし,寒いシーズンにおいては,どうしてもウェアは気を遣う必要がある.

ただ,快適さを追い求めて荷物が必要以上に増えてしまうと,あっという間にサドルバッグLは一杯になってしまう.

フレームバッグ・フロントバッグを併用したり
コンパクトなウェア・アイテムを活用したり,
宿泊場所にアメニティや寝間着があるところを選んだり

そういう工夫をしていくことで
バイクパッキングで秋冬の泊まりがけライドが楽しめるようになるのだろうと考える.

自分でいろいろと工夫をするのも,自転車趣味の楽しみ.

 

_ _

どうしてもサドルバッグLに入りきらないのであれば,大容量(10L前後)のサドルバッグも検討してみた方がいいかもしれない.TOPEAKのサドルバッグは,オルトリーブサドルバッグLの価格+1割程度で,10Lの容量が入る.