バイクパッキング導入にあたり,サドルバッグの次に購入を検討したのがフレームバッグ.
一口にフレームバッグといっても,バイクパッキング業界?は活況を呈している.メーカやサイズが様々展開されていて,どれにしようか非常に迷う.
ということで,今回は有名メーカのフレームバッグを
で比較.
ツーリング中心で乗っている,愛車のシクロクロスにぴったりのフレームバッグを選ぶ.
探した条件
バイクパッキングといえば,軽量ロード
というイメージがある.
軽いフレームに負担をかけず,快適なファストツーリングを実現するためのパッキング.
一方,自分の愛車はシクロクロス.
ロードとの違いは
「トップチューブの長さ」
シクロクロスはトップチューブが短めに造られているものが多い(もちろん例外もあるが)
それゆえロードに比べて,多少フレームバッグの選択肢が狭まる.
愛車のKONA JAKEの場合,
フレームバッグの収まる部分は470mmほど。
ものを選ぶことにした.
有名メーカ4社
まずは,有名メーカとして名の通った4社のバッグをリストアップ.重量・容量・バッグの簡単な特徴をまとめる.
apidura(アピデュラ)
蜂のロゴでおなじみ
バイクパッキング界を席巻する、
apiduraが発売しているのは
apidura COMPACT FRAME PACK【SMALL】
【重量】125g
【価格】9,700円(+TAX)
- スマートな見た目
- かなり軽量
- ロードバイク乗りが使っている?→最近ではグラベルロードでもよく見かける
- 高い防水性
- ハイドレーションチューブポート付き
- 両側ファスナー
FAIRWEATHER(フェアウェザー)
快晴、晴天という名のブランド
日本のものづくり力が結集されたメイドインジャパンバッグ.
FAIRWEATHER frame bag
引用:*FAIRWEATHER*framebag (black) | BLUE LUG ONLINE STORE
【重量】205g
【価格】7,200円(+TAX)
- カラーを選べる(オリーブ・ブラック・ブラウン)
- ハイドレーションチューブポート付き
- 防水性あり
- 両側ファスナー
- 4メーカで最も安い
- オフロード車にも使えそうなデザイン
Blackburn(ブラックバーン)
アメリカの工業デザイナー・ジムブラックバーンが立ち上げたブランド.
OUTPOST FRAME BAG SMALL
引用:OUTPOST FRAME BAG | Blackburn/ブラックバーン
【重量】280g
【価格】8,140円
- 底部を拡張できる(4つで唯一)
- ハイドレーションチューブポート付き
- ブラックのシンプルなデザイン
- かなり丈夫そう
REVELATE DESIGN
大型サドルバッグブームの火付け役.
アラスカのメーカーの試行錯誤によって生まれたのが,レベレイトデザインの
Tangle Frame Bag-S
引用:フレームバッグ【Tangle Frame Bag-S】| REVELATE DESIGNS | TOKYOlife
【重量】207g
【価格】16,091円
- 耐久性非常に高い
- マウンテンバイカーが多く愛用
- VXタイプのハイグレード素材を使用
- 値段は少々高め
- 防水性(止水ジップ)あり
型紙でサイズ確認
以上4つのメーカーのバッグを紹介してきた.
どれもデザイン・機能とも申し分なくて
この時点ではとても迷っていた.重量・容量については,こんな感じ.
apidura | FAIRWEATHER | Blackburn | REVELATE | |
---|---|---|---|---|
容量 | 3 | 3.5 | 3.5 | 3.5 |
重量 | 125 | 205 | 280 | 207 |
軽量というポイントでは,apiduraがぶっちぎり.FAIRWEATHERやBlackburnの1/2程度の重量におさえられている.一方,容量についてはどれも同じ(Blackburnは拡張すれば容量は増えるが,今回は拡張無しの容量)
ということで次はサイズ考察.
実際に型紙を作ってフレームに当ててみる.
apidura=ぴったり~やや小さい
まずはapiduraのフレームバッグ.
全長:43 cm(下部27 cm)
高さ:12 cm(最大14 cm)
マチ:5 cm
ホームページからジオメトリをとってきて
チョキチョキ.
で当ててみると
ちょっと余裕がある.
500mLのペットボトルとはちょっと干渉.
FAIRWEATHER=ギリギリいっぱい
次はFAIRWEATHER.
長さ:47cm
高さ:12cm
マチ:8cm
このバッグは横に長い(470mm)ので
フレームいっぱいになった.
500mLのペットボトルとも若干の干渉あり.
Blackburn=余裕・ボトル干渉なし
そしてBlackburn.
OUTPOST FRAME BAG SMALL
全長:34 cm
高さ:13 (展開時:22.5)cm
マチ:5 cm
ブラックバーンのフレームバッグは,今回比較する4つのうちで唯一,展開することができる.展開するとかなり大きくなる.
全長は短いので,展開しない場合は余裕.
なんとボトルとの干渉もない.
しかし,拡張してしまうと三角形がほとんど埋まってしまいそう.
REVELATE DESIGNS=ちょっと小さい
最後はREVELATE DESIGNS
Tangle Frame Bag-S
全長:44 cm
高さ:11 cm
マチ:6 cm
サイズ感はapiduraのフレームバッグと同じ.
なので型紙は作らず.
サイズ感まとめ
型紙をつくることで,
4メーカのフレームバッグすべて,フレームに収まることがわかった.
いくつかのバッグはボトルとの干渉が気になるが,
1分1秒を惜しむボトルの取り出しが要求される場面で使うことはない.
多少のボトルとの干渉は目をつぶることにした.
apiduraかFAIRWEATHERか?
フレームにはどのバッグも使えることがわかった.
ここからは最初に提示した3つの条件
に照らして考える.
条件に当てはまらない2つ
まず,先に挙げた3つの条件に当てはまらない2つのメーカのフレームバッグは,残念ながら除外.
→拡張機能は必要ない
(三角形が埋まってしまう)
→機能の割には値段が高い
(予算オーバー)
どちらもいいバッグなので,予算に余裕があるなら検討の余地は十分にある.
自分の条件に当てはまらなかっただけだ.
apiduraとFAIRWEATHER
一方,apiduraとFAIRWEATHERについては,先に挙げた3つを満たす.
なのでここからはapiduraとFAIRWEATHERを
純粋に「かっこいいかどうか」目線で選んでいく.
デザインで比較
apidura
FAIRWEATHER
どちらのフレームバッグも
どんな自転車にも合わせやすく作られていて
値段も2,000円ほどしか違わない.
ならば自分の好みな方を選ぶのみ.
シクロクロスに合うのは?
僕の愛車はシクロクロス.
オンロードの高速巡航もできないことはないが,
どちらかというと,ツーリングやオフロードがメインという状況.
フレームの色使いは
「マットブラック×イエロー」
カナダのオフロード車ブランドゆえの,ワイルドなデザイン.
スマートなapidura
apiduraのフレームバッグは,
グレーのボディカラーと,細身で締まった風合い.
「ロードバイクによく合う」
イメージを持った.
あくまでも個人的なイメージだけど.
ワイルドなFAIRWEATHER
一方のFAIRWEATHERは「ワイルド」な印象.
ガレた林道を走る自転車や,
砂利道をツーリングする自転車の方が似合う気がする.
実際オフロード車のユーザーも多いみたいだ.
FAIRWEATHERがベター
ということで、デザイン面を考えれば
という結論に至った.
この結論はあくまでも「ベター」
ということであり,自分の好みで選んだだけ.
apiduraはロード用ということではないし,
逆にFAIRWEATHERをロードで使っても全然いい.
最後は自分の好み,
「かっこいい」で選ぶといいと思う.
まとめ:かっこいいものを選ぼう
以上,フレームバッグ選びの記録.
今回は4つのメーカに絞って比較した.フレームバッグは,各社いろいろなサイズ・デザインを展開していて,これからもどんどん新製品が出るだろう.
この記事に書いてある情報は過去の情報なので,最新の製品情報は各メーカのホームページも合わせて参考にすることをオススメする.
最後に,フレームバッグを選ぶとき参考になるサイトを紹介.
【apidura】Frame Pack Sizing
>>>Frame Pack Sizing | Apidura
愛車の
- メーカー(Manufactures)
- 車種(Models)
を入力すれば、バッグのサイズ適応表を見られる.
もし自分の自転車が無ければ、”Can’t find your bikes”から
メールで直接Apiduraの方へ聞くこともできる.