東海CX第2戦(新城IRC CUP)C4_17位|テクニック・パワー・スタミナ

東海シクロクロス(’19-’20シーズン)#2新城に参戦してきた.

昨年(2018),一昨年(2017)はいずれも砂地獄・WNPのみのお試し参戦だったので,今シーズンの新城が初めてWNP以外の出走となった.

結果はC4:17位/50人(34%).

3回目の出走,本格的なCXコースは初参戦?に近い状態だったが,まずまずの出来だった.最後までタレることなく走り切れたのがよかった.ただし,コーナーリングのテクニックはまだまだ未熟.

テクニック不足を痛感したレースでもあった.

レース内容とその他のことを記録として残しておく.

東海CX#2新城:レースレポート

会場:新城ふれあいパークほうらい

天候:晴れ
気温:13℃くらい(あたたかい)

カテゴリ:C4(9:30出走)

路面:芝,水分多めの砂,泥

ギミック:シケイン5連(低),2連(高),土山,連続コーナー,スロープ,スタート直後のコーナー

画像出典:東海シクロクロスホームページ|ふれあいパークほうらい

機材

(写真はレース終了後に撮影)

KONA JAKE

いつもの愛車.

ついこの間,ホイールとタイヤを変更.足回りがずいぶんと軽くなった.

また,タイヤは本大会のスポンサーでもあるIRC(井上ゴム工業)の「SERAC CX EDGE」.はじめてのチューブレスタイヤである.

試走を1周回半して,思っていたよりギミックが多く,スピードが出せる区間が少なかった.特に運動場区間のコーナーは,低圧でないとスリップが怖い.ということで空気圧は1.9bar.このくらいまで落とすと,リアのグリップがよくなり,スリップの怖さが減った.

チューブレスのいいところは,低圧でもリム打ちの心配がないところ.チューブレスの恩恵を存分に受けて走るぞ.

スタート

今シーズン初参戦ということもあり,AJOCCのポイントはゼロ.スタート位置はC4Aのかなり後方(後ろから3列目くらい?).前には4列あった.

今回の新城のコース,スタート直後に左コーナーがある.最初に飛び出すのはなかなか難しそうだったが,落車しない程度に前に出ることを心がけてスタートを待つ.

それにしても今日は暖かい.もう12月だというのに,陽差しはさんさんと降り注ぎ,気温は10℃を超えている.(一昨年の東海シクロクロスWNPは,12月中旬で雪が降っていた・・)寒いのが得意ではない自分にとっては走りやすいコンディション.パーカを脱いでスタートに並んだ.

 

スタート2分前,周囲の空気がピンと張り詰めた.久しぶりのレース,いい緊張感だ...

1分前,30秒前,・・・

スタート!

 

出走50人が一斉に飛び出した.

コーナーまでにぐちゃぐちゃになるかとも思っていたが,選手は危険を察知したのかやや控えめなスタートだったように思う.

左のコーナーを抜けると一気に集団が縦に伸びた.中央に選手が集まったので,左側には隙間ができた.自分はここで思いっきり踏んで一気に前の方へ進んだ.

序盤に足を使うのは怖かったけど,今までの2レースの経験上,最初に前の方にいなければ成績は振るわないことはわかっていた.

この試みが功を奏して,芝区間に入ったときには半分より前の集団にくっついていくことができた.

1周回~テクニック不足痛感

芝区間は,長い直線と,最初のシケインまでにコーナーが2つ.

直線はしっかり踏んで前の選手に食らいついていけた.コーナーは自分がヘタクソなのでどうしてもスローインで,かつ出口で膨らんでしまう.この間に後ろに詰められ,前にには離されそうになる.立ち上がりで踏んでどうにかやり過ごすものの,運動場区間のコーナーが不安になる.

シケインはWNPより高かったが,飛び降り,飛び乗りでクリア.直線・コーナーを抜けて運動場区間へ.

 

 

スロープを降りて直線とコーナーがひたすら連続する運動場区間へ入った.スロープは昨年まで階段だったらしい.

運動場区間で前の集団が遠くに見えた.10位あたりまでの集団はもう既に100m以上は離れているだろうか?昇格はこの時点で諦めた().

直線ではしっかり踏んで,コーナーはやり過ごす.この繰り返し.窮屈なコーナーでは,テクニック不足が露呈し,かなりスピードが落ちてしまう.後ろの人に申し訳なくなるくらいだ.

コーナーのたびに抜かれそうになるが,立ち上がりの加速でどうにかこらえる.Newホイールは軽くて反応が良く,立ち上がりのキレがいい.ホイールに助けられながら2つ目のシケインへ.

1つ目のシケインよりは低いが5つ連続.バニーホップなんてできないので,コーナー上がりで降りて,ランニング...!じわじわと体力が削れられてゆく.

 

シケインを抜けて,運動場を大きく外回りしたら,土山を越える.入りの斜面は急で地面もゆるゆるだったが,試走では乗ったまま登り切れたので,本番周回でも乗ったままGO.周りには降りて押している選手もいたが,ここの上りで一瞬抜くことができた(すぐ追いつかれたけど).

土山を下ったら再び芝区間の直線&連続コーナー.もう心臓はバクバク,呼吸も荒い.

1周回が終わる前に,レースは4周回で行われるとの声が聞こえる.

フィニッシュラインを通過,残り3周回だ(リザルトでは21位で通過したっぽい).

脚はなんとか持ちそうだ.このままメリハリをつけて1つでも順位を上げるぞ.と意気込んで2周回へ.

2周回以降~パワーと気力で走る

シクロクロスは激しい加減速を繰り返し,シケインではランニングをする.後半はとにかく心肺系がツラいのだ.自分は瞬発系の種目は得意だが,長距離走・持久系の種目は苦手.したがって後半いかにタレずに走れるかで順位の善し悪しが決まる.

前後は10mずつ離れており,もう集団ではなくなっている.前だけ見て走った.

運動場区間のコーナーで詰められて1~2人に抜かれたけど,直線区間と土山,それに芝区間でまた抜き返した.前を伺うが,10位+αの先頭集団は,直線一つ分以上前を走っている.

2周回を終えるとき,1周回から順位を4つくらい上げた.前の選手は見えているが,後ろもそんなに離れていない.油断すると追いつかれそうだ.

3周回に入るときは,心肺系がとにかくキツかった.走行前に食べたウイダーが出てきそうになった().

だいたい予想通り,3周回目が一番ツラい.でも,シクロクロスは周囲からの温かい声援が常に飛んでくるので,頑張れる.競技性が高すぎず,初心者の選手も頑張れる・楽しめるアットホームな雰囲気が東海シクロクロスのいいところだと思う.

パワーと気力だけは,ツーリングで培ってきたので,周囲と互角以上に渡り合えたと思う.

コーナーリングは周回を重ねてもヘタクソだったけど,抜きつ抜かれつ脚を回す.ビンディングシューズのおかげで脚の疲労はそこまで大きくない.

 

最終周回は気力勝負.ギミックを楽しむ余裕を心の中で意識するだけでも,脚が軽くなる.

周囲からの声援を浴びて,何とかゴール.最後までタレずに走り切れた.

達成感と同時に,喉の奥に漂う血の味を味わった.

リザルト:17/50(34%)
[AJOCC (C4) 9pt]

レースをふりかえって

ゴール後しばらくは放心状態.

心肺が元に戻ったら,着替えて食事.

Bucyo Coffeeのブースで使える食事券で,トマトパスタ(フランクフルト入り)とマンゴージュースをいただきます.

今日の食事は,4時過ぎに食べた朝食と,レース前のウイダーのみ.

うまそう・・・お腹空いた・・・

屋根のあるステージに腰掛けて,食べながら,次のレースを眺めながら,反省会.そこで思ったことをまとめておく.

コーナーリングの技術不足

今回のレースは,「コーナーリングのテクニック不足」を痛感したレースだった.

直線区間やシケインは問題無くクリアできたし,土山は前の選手を捉えることができるポイントにもなった.

しかし,コース中に無数にあるコーナーでスピードが落ちてしまうと,順位を上げることは難しい.

速い選手はコーナーが上手で,コーナーで攻めることができている.上位カテゴリのレースを見ていて実感した.

コーナーリングは,スリップせずにトラクションがかかるギリギリを攻める,そのギリギリのところを自分で把握することが必要であると感じる.自分はどうしても「落車」が怖くて,外から入って外へ抜けるライン取りをして,大回りになる.車体を傾ける角度も浅い.

せっかくチューブレスにしたのに,これではタイヤの性能が生かし切れていない.

試走でも近所の公園とかでもいいから,一度限界まで倒して”コケてみる”ことが必要.身体で覚えないといつまで経っても曲がれるようにはなれないと思う.

コーナーリング上達は,やっぱり練習するしかないのだろう.そういえば,自分はドロップハンドルの自転車に乗り始めてから,コーナーリングはあまり得意ではなかった.ダウンヒルのカーブは今でもゆっくり入らないと恐怖感が募って曲がれない.コーナーリングの練習は,ツーリングにも役立つに違いない.これを機会にちょっと練習してみることにしよう.

コーナーで前の選手との差を詰めて,直線で追い抜ける,そういう走りをしたい.

「攻め」の姿勢・メンタル

技術面以外では,メンタル面.

せっかくお金を払ってレースに出るのだから,あっさり走るのはダメ.

今回のレースで,メリハリをつけて走ればスタミナはなんとか30分持つことがわかった.

だから,序盤から遠慮せずにどんどん攻めていく.

前の選手を一人でも抜いていくという気持ちを持って走れば,自ずといい結果がついてくるに違いない.

後ろを気にして走れば自然と後ろの選手が詰めてくる.後ろの選手を見ることは自分の弱気を見せること.

レース前に食べる?食べない?

過去2回の砂地獄・WNPでは,レース前に軽くウイダーかカロリーメイトだったかを食べたが,気持ち悪くなって出そうになることはなかった.が,今回のレースでは30分前のウイダーが出そうになった.

今回のレースの方がより頑張った,だから呼吸数が増加して逆流を誘発したのか?よくわからないが,もう少し食べる時間を早めた方が良いかもしれない.

あるいは食べる量を減らす,食べないという選択肢もある.

エネルギー不足で走れなくなるのは怖いが,前日に炭水化物を多めにとることでその問題は解消できると考えられる.

次のレースでは,レース直前の食べる量を減らして,食べる時間も少し早めてみようと思う.

まとめ:次戦は”砂地獄”

以上,東海CX#2新城の記録.

いろいろ課題は見つかったレースだったけど,シクロクロスは本当に楽しい.観客は,自分のような初心者シクロクロッサーにも温かい声援を送ってくれる.選手と応援が一体となって楽しめる.

次戦は12/15:ワイルドネイチャープラザ

東海CXの名物コース”砂地獄”が待っている...

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