半日で行くミニマル那覇観光の記録

現地での学会発表のため,那覇へやってきた。

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自分の発表は2日目で,1日目の午後は暇だった。せっかくなので,この半日をつかって那覇を観光することにした。

半日なので,レンタカーや車での遠出はしづらいし,ひとりだと高くつく。

ということで,公共交通機関と徒歩によって,「ミニマル」に,那覇を観光してみた。

国際通りで沖縄名物食べ歩き

学会1日目の午前中は,ホテルで講演の練習をしたり,ハイブリッド(Web)開催を生かして,Web上から学会のようすを覗いてみたりした。

とにかくまずは国際通りへ

午後からは,一緒に沖縄へきた同期と待ち合わせて,昼ごはんを食べに出た。

沖縄県庁にごく近いホテルに泊まっていたので,国際通りの方へ出てみた。国際通りといえば,これですね。シーサー。よくみると,足元には「こくさいとおり」とある。僕たち観光客は,国際通りのことを「こくさいどおり」と読むけれど,このシーサーが設置されたときは「こくさいとおり」と名付けられ,呼ばれていたのかもしれない。

特に行先は決めてなくて,沖縄らしいものが食べられればいいとだけ話していた。朝ごはんはホテルのバイキングで食べて,そんなに空腹ではなかったので,お昼は「沖縄そば」を食べることにした。

「むつみ橋 かどや」の「三枚肉そば」

国際通りを流しつつ,沖縄そばのおいしそうなお店を探すが,意外と通り沿いには見つからなかったので,Googleマップで検索した。そして,見つけたのが,市場本通り近くの「むつみ橋 かどや」という店(この記事のトップ画像がそれ)。

外観からして,いかにも地元民に愛されていそうな,「これは間違いないな」という佇まいの店。

定番は「ソーキそば」だろうけど,壁にかかったメニューを見て,「三枚肉そば」にそそられたので,そちらを注文。ほどなくして着丼。

特徴的な麺は,うどんとラーメンの中間みたいで,基本的にはあっさりなんだけど,紅ショウガ「三枚肉」がいいアクセント。沖縄といえば南国で,今回やってくるまで海鮮料理がおいしいイメージをもっていたけど,実は肉がうまい

テーブルには,コーレーグース(沖縄の辛味調味料,液状の唐辛子みたいなやつ)があったので,これを入れてみると,ちょうどいい辛味で,これが絶品だった。汁まで飲み干した。

「むつみ橋 かどや」の三枚肉そば(¥700)

市場本通のフルーツジュースとサーターアンダギー

そのあと,同期とは別れて,ひとりでぶらついた。

先ほどのお店から,「市場本通り」へ入って,さらに第一牧志公設市場(2022年現在は仮設)など散歩した。

国際通り(表通り)には観光客や修学旅行生があふれていたけれど,裏通りには,南国らしいのんびりしていて開放的な日常が垣間見えた。

散策のあと,デザートが食べたくなったので,市場本通りにあった店で,サーターアンダギーを2つ(プレーン/黒糖)と,ドラゴンフルーツミックスジュースを買った。

沖縄っぽいコンビ(ピンボケすいません)

このコンビを楽しみながら,生暖かい南国の風に吹かれつつ,国際通りを牧志まきしまで歩いた。サーターアンダギーは思ったよりあまくなくて,ジュースとよく合った。

国際通りは,だいたい1マイル(1.6km)あって,県庁前から牧志まで通して歩くと割といい運動になった。

参考情報 「奇跡の1マイル」那覇国際通りのルーツ|【公式】那覇市国際通り商店街

ゆいレールで空中散歩

国際通りを県庁前から牧志まで歩き通したら,次なる目的地・首里城へむかった。

首里城へはバスもあるけれど,鉄道マニアなので「ゆいレール」でアクセス。

国際通りの終点近くにある牧志駅から,ゆいレールにて首里へ。

ゆいレールは,以下の路線図でもわかるように,鉄輪の鉄道ではありえないくらいカーブしている。しかも,道路からはるか高い場所を高架で抜けてゆくうえ,ガードもないので,車窓からの見通しがたいへんよい。

そして,首里までは,やや登り勾配を進んでゆき,標高を上げてゆくため,「空中散歩」を楽しめた。

世界遺産の首里城・玉陵(たまうどぅん)見学

復元工事が始まった首里城

ゆいレールを首里駅で降りて,徒歩で首里城公園まで歩いた。セブンイレブンの前に入口(のようなもの)があったけど,あれは入口ではないらしい。首里駅からは,15分くらい歩いただろうか。意外と距離があった。

こちらが有名な「守礼門」。写真で見ると,屋根瓦や柱が,本州にはない形をしている。どちらかというと,中国(唐?)に近い感じ。

門をくぐって,城の方へ歩いていった。いくつか門があって,それぞれに名前がついていた。

城郭を成す石垣は,ゆるやかで丸い形に積んであった。これが,本州(昔の日本)でみられる城との違いの1つらしい。本州の城は,石垣を直角に,カクっと積んであるらしい。

有料区域からは,那覇市内を一望できるスポットがいくつかあった。首里城公園自体が標高の高い場所に位置しているようで,なかなかの眺望だった。

本殿をはじめ,焼失した建物の場所には,体育館のような建屋があった。これから,本格的に復元工事が始まるそうだ。

尚氏の眠る玉陵(たまうどぅん)

首里城から帰る途中,「玉陵(たまうどぅん)」にも行ってみた。

こちらは,首里城と比べるとずいぶんマイナーだ(自分も,首里城からの帰り道で目にするまで知らなかった)。が,実は,こちらも世界遺産の1つらしい。

玉陵」という字から何となく推測されるように,ここは,琉球王国を支配してきた「尚氏」代々の眠る墓地だそうだ。

料金を払って展示室に入ると,かつて玉陵内部にあったりっぱな骨壺がいくつも置いてあった。重厚で迫力があった。墓には,東室・中室・西室があり,それぞれに役割があるそうだ。琉球には洗骨文化が残っていたそうで,これはちょうど沖縄へ来る前に,以下の本で読んだ内容だった。勉強になった。

展示室を出て,沖縄らしい立木をくぐって,実際の東室・中室・西室の前へも行った。厳かだが,堂々たる墓だった。首里城もよかったけど,こちらの玉陵の方が印象に残っている。

左から,東室・中室・西室。

小中学生が下校するなかを首里駅まで歩いて,ゆいレールでホテルに戻った。

国際通りに戻って「88ステーキ」

ホテルで一休みしてから,ふたたび同期と国際通りへ。

目当ては,「ステーキハウス88」。沖縄では有名なステーキチェーンらしく,せっかくだったら沖縄らしい夜ごはんを!ということで,国際通り西口店へ。

ヒレステーキにするか,サーロインにするか相当迷ったけど,セールに惹かれて,「特上サーロインステーキ(230g)」を食べた。歯ごたえのしっかりしたタイプで,食べ応えがあった。あふれる肉汁が絶品。

ライス・スープ・サラダお代わり自由で,野菜は新鮮,スープもぬかりなくおいしかった。

特上サーロインステーキ(230g) ¥3,278

満腹をさすりながら,帰りに「ブルーシールアイスクリーム」でダブル(黒糖と紅いもだったかな?)を買って,ホテルに帰った。ブルーシールアイスクリームは,沖縄のアイスクリームブランドで,サーティワンみたいなお店だった。

以上,半日で那覇市内をミニマルに観光してみた記録。

沖縄観光っていうと,レンタカーを借りていくイメージがあったけど,半日くらいだったら,徒歩とゆいレールでも十分楽しめた。

沖縄の名物料理は,今日一日でだいたい食べられた。ステーキも沖縄そばもおいしかったなあ。首里城は,また再建されたら訪問してみたい。

(おわり)

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