【特急シリーズで750点】院試のためのTOEIC―3ヶ月勉強の記録|

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学部3年になって大学院入試が近づいてきた.

僕は工学部の学生.院進することは確実で,そのためには院試を受けねばならない.

院試で必要となるのが英語試験代わりの「TOEIC」

スコア換算は後ほど紹介する通り,それなりの点数がないと他の教科(物数電気)の足を引っ張ってしまう.だから院試までに,ちゃんと勉強してオフィシャルスコアを出さねば!

ということで学部3年4月アタマから3ヶ月間,6月下旬の試験に向けて頑張った.英語が嫌いな自分でも,3ヶ月,ちゃんと頑張ったら750点という目標を達成できた.

期末試験まっただ中の今は,まったく英語に触れない日々.,

だけど,せっかく受験して目標スコアを取ったのだから,自分の勉強の記録をここに残しておく.

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これまでのTOEIC点数変遷

公式テストは1年の終わりに受験したきり.それ以降,学部2年生の間は学年末まで一切英語に触らなかった.あんなに時間があったのに…大学1年受験時から,2年の終わりには40点近くスコアを落とした.

センター英語160点(本番)→
大学1年3月TOEIC(公開テスト)710点→
1年間まったく勉強しなかった)→
大学2年2月TOEIC(IPテスト)675点
大学3年6月TOEIC(公開テスト)750点

今回紹介するのは,IPテスト結果返却の4月~2回目の公式テスト受験6月末までの3ヶ月弱の勉強記録.

勉強の記録

試験日は令和元年6/23.実質勉強期間は2ヶ月半

4月:受験2ヶ月前

出る単特急金のフレーズ

毎日解いた.難しくて出題頻度も低い990点レベル以外を,徹底的にやりこんだ.

覚え方は,毎日100~200単語ずつざーっと,目で見て口でぶつぶつ音読2回ぐらいやる.それで1週間に1回ぐらい,テスト形式で覚えたかどうかを確認.日本語を見て英語が0.1秒で浮かぶようになったら,その単語の左横チェックボックスにチェックを入れる.

1回目のチェック(黒)と2回目のチェック(黄)

だいたい1週間も経たないうちに1周するので,そうしたらまた最初に戻る.

前回の受験で「助走の400語」はほとんど覚えていたので,そのあとの400~500語を重点的に頑張った.

文法特急毎日1周

前回の試験でも勉強はしたけど,今回はもっとゴリゴリやることにした.文法特急には,Part5および6の文法問題のエッセンスが詰まっていて,やりこむと試験本番で「デジャヴ」を感じるくらいにはなるらしい.ということで,毎日1周読み込んだ.

最初の方は,本当に大変だった.1周するのに3時間ぐらいかかった(問題を解いて,解説を読んで,理解してのプロセスを踏んでいたので,時間がかかる)

このプロセスを数回繰り返すとパターンがアタマに入ってくる.これで1週間以上,そのあとはだんだんペースが上がって,バイトに行く地下鉄の中と夜寝る前の時間で1周できるようになった.そんな感じで1ヶ月毎日読んだ.

サラリーマン特急(リーディング)ボチボチ

4月後半から,大学生協の書店で買って解き始めた.「サラリーマン特急」にはリスニングとリーディングがあるけど,購入したのはリーディングの方.目的はPart7の強化.金フレと文法特急で,文法単語は何とかなりそうだったけど,Part7はやり方を覚えて解かないと点数は伸びない.

特急の最初の方にある,練習問題を何度か繰り返し解いた.すぐに覚えてしまうので,間隔を空けながら解いた.

5月:受験1ヶ月前

4月毎日やった文法特急は,もうほとんど覚えてしまったので,5月は金フレを集中的にやった.読解特急はPart7対策にちょうどよかった.

金フレ毎日

5月前半は,1日の量を300程度に増やして毎日大量の単語を見て読むことを意識した.ただし,「完全に覚えた」(チェックをつけた)単語はもうやらない.それ以外の単語を見て読んで練習した.

5月後半は,990点レベルや,各セクション間にある多義語・前置詞・接続詞も練習し始めた.4月と同様,2週間に1回ぐらい確認テストをやった.

5月末になると,730点レベルまではほとんどチェックがついた.ただ,何度やっても覚えられない単語もいくつかあって,それらはなかなかチェックがつかないので,後ろのセクションを覚えるときにも戻って練習した.

サラリーマン特急

付属している「ミニ模試」を2日分ずつ,解いていった.ただ,毎日やってると5日で1周して答えを覚えてしまうので,2日1回ずつのペースで解いた.

文法特急:ディクテーション

大学へ徒歩で登校する間に,文法特急のディクテーションをやった.耳から入ってくる文法問題のフレーズを,頑張って口でぶつぶつ.アプリを利用して速度を変えたりもした(×1.2倍とか).これも問題を解くのと同じで,最初は苦労した.でも毎日やってるとフレーズをなんとなく覚えて,なんとか口が英語についていけるようになった.文法問題はパターンを覚えるが勝ちみたいなところがあるので,金フレと並行して頑張った.

6月:受験月

金フレ:苦手な単語総ざらい

今までの積み重ね(前回受験時)が役立ったのか,6月までくると大体の単語にチェックがついた.2,3回テストをして2つ3つチェックがついている単語もできた.

一方で,各セクションいくつかチェックがついていない単語があったので,6月はこれらの練習と,多義語・前置詞の反復をやった.

サラリーマン特急・文法特急

サラリーマン特急・文法特急は数日おきに忘れない程度のアフターケア.

公式問題集3

前回の受験時に買ったTOEIC公式問題集3(緑のやつ)を,受験1週間前に解いた.テスト1とテスト2がついている.2回解いて,予想スコアは2回目のみ目標の750点を上回った.公式問題集は,一通り解くだけでかなりの体力が必要.やっぱり普段の勉強は特急シリーズがいい.

※記事執筆時点では公式問題集は「5」が最新です.

PodCast「CNN10」

気晴らしにリスニングの勉強がてら,PodCastの「CNN10」を観た.Azuzさんのジョークはいつまでたっても聞き取れないけど,映像があるおかげで内容はわりと理解できる.

受験~点数ふりかえり

受験当日

大学にて受験.コンビニで昼食として菓子パンを買って,軽く食べてから受験.カフェインは試験中にトイレに行きたくなってしまうので,摂らないように,代わりに麦茶で済ませた.

試験はリズムよく解いていくことを心がけた.聞き取れない,読めない部分があってもペースを崩さないように.前の問題の放送が質問放送に入ったら,次の問題のチョイスを読んでいく感じ.これで最後までリズムよく解き切れた.

受験結果

受験後の7月上旬,インターネットの公式サイトから結果を確認.

目標の730点は超えたか・・・?ドキドキの瞬間.

やりました,

750点(学部1年3月受験より40点UP

Lセクション:400+20
Rセクション:350+20

院試だと何点ぐらい?

この点数だと,院試では英語何点なんだろうか?

うちの大学の院試情報が掲載されているサイトで,TOEICの点数と院試の点数の換算式を探してみた.

するとこんな計算式を発見,

(TOEICスコア*0.384+269)-400=英語試験の点数

(200点以上満点扱い)

最初の括弧内式はTOEIC→TOEFL換算式らしい.院試の基準はTOEFLだということが透けて見える.ちなみに今回のTOEIC750点の場合,TOEFLでは557点とれる計算になる.思っていたより高い(TOEFLはIPテストを2回受けたけど500点前後だった).

この点数557点から400点引くと,院試の英語点は157点.200点満点なので78.5%だ.100点満点で78.5点.結構良い点ではないか.頑張ってよかった.

オススメの教材=特急シリーズ

今回の受験では,「特急シリーズ」をフル活用した.

金フレ・文法特急は前回の受験から利用.
今回の試験で新たにサラリーマン特急を利用した.

受験2ヶ月前は「2ヶ月で730点突破!」とか「至高の600問」とかに惹かれたけど,特急シリーズを選んでよかった.その理由を以下に書いていく.

持ち運びやすい→勉強機会増

まず特急シリーズのいいところが「小さい」

先に紹介した2冊,がっつり模試形式の教材はたくさんあるけど,このような教材は大きくて持ち運ぶのが億劫になってしまう.大学が普通にある期間のTOEIC勉強で,教科書より大きくて分厚い教材を持ち歩くのは面倒.しかも,「さあ解くぞ」って意気込んで,ちゃんと机と椅子がないと解けないサイズ.

これに対して,特急シリーズは軽い.薄い.だからカバンに入れておいて,休み時間とか昼休みとか,移動時間とかにサクッと勉強できるのがいい.机も椅子も必要なくて,文庫本を持つ感じで,ぼつぼつ読みながら見ながら練習.がっつり勉強よりも,こんな風に隙間時間にやった方がラク

役に立つ”プチ情報”が満載で楽しい

エッセンスが詰め込まれているだけでなく,ユーモア溢れる「プチ情報」が満載.

単調で”修行”になりがちな英語の勉強を楽しくしてくれる.

「金フレ」の右ページ

金フレ著者のTEX加藤さんは,「TOEICの世界では~」の面白話を定期的に交えてくれる.TOEICの世界は理想郷でブラック企業も悲しい事件もない.こういう傾向をつかんでおくことは,意外と重要なのかもしれない.

「文法特急」の解説ページ

「文法特急」は1問1答形式.解説ページには,著者の花田徹也さんが問題へのアプローチの仕方を明快に解説してくれている.ダラダラとした文法解説が続くのではなく,ポイントポイントだけを抑えて,あとはさらっと流してくれる.問題のエッセンスがよくわかる解説.

効率がいい=理系にぴったり

特急シリーズは「TOEICのプロ」が超コンパクトにエッセンスだけをまとめてくれているので,効率よく勉強できる.まさに“特急”列車のごとく,最速で目標点数に到達できる教材.

特に文法特急は,一通り覚えると文法問題はほとんど解けるようになる.覚えるのには1ヶ月もあれば十分だったし,忙しい理系の学生にはぴったりだといえる.英語を専門にする文系の文学部の人ならまだしも,理系の人にとって英語はあくまでも道具(だと僕は思う).イチバン優先はやっぱり専門の勉強.専門の内容を理解した上で,それを伝える道具が英語.

アプリで音声も(スマホアプリ版もおすすめ)

特急シリーズは,本と並行してアプリから音声をダウンロードできる.

abceed」という英語教材アプリ.ここからアプリ版の特急シリーズを購入することもできる.

(お試し版を使ってみたら結構便利だった.移動中や隙間時間の勉強が中心の人はアプリ版がいい.)

まとめ:コツコツが勝つコツ

 

英語が嫌いな人(≓理系の人)にとって,TOEICの勉強は苦痛でしかない…

なんで院試でTOEICがいるんだ・・・
僕自身も何度もそう考えた.

でも,やるしかないときはやるしかない.

 

英語は一足飛びでは絶対にできるようにならない.急に英語のニュースが寸分の狂い無く聞き取れるようになったり,英語論文の内容がつっかえずにすらすらアタマに入るようになったりすることはない.

だから,毎日毎日コツコツと単語・文法をやる.ディクテーションをする.

コツコツやっていると,ちょっとずつできるようになる.単語文法以外,読解問題やリスニングは形の決まった資格試験,形式は決まっているのだから,その形式に沿って勉強すればいい.そんな勉強の助けになるのが「特急シリーズ」だった.

理系のみなさん,特急シリーズの力を借りてTOEIC頑張りましょう.

 

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