研究や輪講・ミーティング用に紙のノートを使ってみることにする

研究室配属が決まり,そして研究テーマが決まった.

次の輪講までに研究計画をざっくりと作らなければならない.

研究計画作成及びこれから研究を進めていくにあたり,自分が考えたこと・その分野について勉強したこと・実験のアイデアメモ等を1か所にまとめられる場所が欲しくなった.

最近iPadを買ったのだけど,研究メモとしては使わないことにする.

とりあえずは紙のノートを1冊用意して,それを「研究ノート」として使う.

テーマ決め

うちの研究室は,3つのグループで研究をやっている.

そのうち2つのグループへ,学部生がわかれて入ることになった.

なお,学部から修士になるときにテーマが変わることもあるらしい.

 

最初のミーティングで聞いた話や,先輩からの実際どうなのか話などを参考に,一番「誰もやっていなさそう」なテーマを選んだ.

実験と数値計算が半々くらい(あとで論文読んでみると実験のほうが多そう?)なテーマで,結構面白そう.

修士の先輩と相談&資料提供

テーマが決まったはいいが,内容について1ミリもわからない状態なので,

とりあえず同じテーマについて研究する修士の先輩から,過年度の卒業論文及び昨年度の修士論文のデータを頂いた.

そして,今年度の方針についてざっくりと話を聞いた.

昨年度の研究で見つかった課題について,数値解析と実験の両面から解決法を探っていく方針ということだった.

これから自分がやるべきことについてイメージを膨らませる.

***

話し終わった後は,いただいた論文を読んでみた.

テーマだけ見ると仰々しくて難しそうだったけど,じっくり読んでみると学部生の自分でもやっていることは何となくわかった.

細かいところは再現実験や計画段階で先輩に伺うとして・・・

「あらすじ」「あとがき」を読むことで,「どういう目的で実験をして,どういう結果が得られたのか?」はざっくりと理解できた.

読んでいる途中で,その「何が目的でどういう結果が得られたか?」をメモしたくなった.今後の研究計画において「先行研究」や「研究目的」に関わってくることだから,あとでわかるように残しておきたい.

しかし・・・今日の段階ではノートを用意していなかった...手元に書くものがないのはつらい.しかたなく要点だけ,研究テーマ概要の裏にちょこちょこっと書いておいた.

紙の研究ノート

研究にかんして考えたことや,先行研究を読んで納得したこと・疑問に思ったことは,メモしないと忘れてしまう.

そのメモをする場所は,いったいどうすればいいのだろうか.

一応iPadは持っていて,メモアプリはある.
研究室のPCにメモとして残すこともできる.

しかし,上記のようなデジタルツールは,果たして「一貫性のある研究記録」として耐えうるだろうか・・・?ということを,先行研究を読みながら疑問に思った.

克明な記録

研究というのは「世界中でだれもやったことのないテーマ」ばかり.

研究対象についての知識を深め,実験を重ねていくうちに,そのテーマについての「解決策」や「前進案」が,ふと頭に浮かぶことがあるかもしれない.浮かんだアイデアは,つまり,「世界中で自分が最初に発見したこと」になる(世界中というと大袈裟かもしれないが).

その「最初のアイデア」は,日付時刻とともに克明に記録されていなければ,後々「この記録は,あなたではなく,私が発見したのだ」と,第三者に言いくるめられてしまうかもしれない.

「日付時刻とともに克明に記録」することが,デジタルツールでできるだろうか?

 

***

 

デジタルツールにメモ書きやアイデア書きをすると,「日付」や「時刻」という重要な記録が,曖昧になってしまうような気がする.

一応,ファイルの作成日時はプロパティで確認できる.でも,不正アクセスや改ざんは100%起こらないとは限らない.せっかくの世界で最初のアイデアが,記録不足で”参考記録”になってしまっては,何のために研究をやっているのかわからなくなってしまう.

一方,ボールペンと紙であれば,記入者が書き忘れること(あるいは日付を間違えること)をしなければ,日付や時刻の記録は原則変更されない.確固たる事実が,記入という行為によって築かれるイメージ.

綴じノートの一貫性

デジタルツールは,入れ替えが容易な分,一貫性に欠ける.研究は課題を見つけて仮説を立て実験や解析で実証する,そこで見つかった課題や問題をまた実証していくという,流れの中でやっていくものだと(現時点では)思う.

その点,アナログな記録ツールは(ルーズリーフでない限り)入れ替えができない.つまり,自分が記録していった順序は,すなわち研究に関する思考過程そのもの.その一冊を見れば,自分がどういう道筋をたどって研究してきたかが,一目でわかる(と思うのだ).

***

もちろん,アナログツールには難点がある.それは「かさばる」「検索・見返しが大変」だということだ.

研究成果やアイデア・ミーティングでの軌道修正など,いろいろなことを書き綴っていくと,その分だけノートの消費量は増えていく.そうすると,記録がどんどんかさばっていく.保管するのも大変な気がしないでもない.

デジタルツールのように「検索」もできない.過去に考えたことは,パラパラとノートをめくって自分で探しに行かなければならない.

そんな不便はあるけれど,「研究の素地・第一段階・頭の中から出す」ツールとして,研究に関することを1冊にまとめたノートがあることはいいことだと思う.

 

そんなことをつらつらと考えて,amazonでA4の方眼ノートを買った.エトランジェの上質紙,ちょっといいやつ.

まとめ:まずは先行研究の把握を

まだ右も左もわからない状態なので,とりあえずは先行研究の論文をちゃんと読む.

そして,過去どういう経緯で研究が進んでいて,今どういう段階にあるのか?を把握する.

読んでいるときは,考えたことをノートにメモしていく.

メモするときはボールペンで.これもクセづけないと.
シャーペンは改ざんされちゃうからダメ.

せっかくiPadを買ったので,うまく活用できれば・・・と思っている.でも,研究ノートはしばらく紙でやっていく.

そのうち,輪講でたくさん論文を読むことになるだろうから,そのときはOneDrive経由でiPadへダウンロードして,読んでみようかな.あとはGoogleカレンダーでスケジュール把握とか.

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