『深夜特急』は学生必読!生きるために大切なことを旅に学ぶ

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バックパックをかついで、バスで日本からロンドンを目指す

日本の代表的な紀行小説『深夜特急』

読んでみると
その爽快な文章と、自分がまるでその場面にいるかのような細やかな描写で

読んだ後、「旅」への衝動が猛烈に高まりました。

学生時代に必ず読んでおくべき、名著です。

読んでわかった、この本の魅力をまとめます。

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旅に出たくなる、情景描写

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旅人のバイブル的一冊

そう呼ばれる理由が、実際に読むとよくわかります。

  • 香港のカジノでの手に汗握る、人間心理描写
  • インドでのカースト最下層の人々とのくらし
  • 長距離バスでの乗客とのやりとり
  • 値切り交渉の一部始終

・・・などなど

たとえば随所に出てくる値切り交渉の場面

要するに、この交渉はどちらもまとめた方がいいのだが、私には最悪の場合、まだ停車しているミニバスでケシャンまでもどるという手が残されている。そこまで考え、私はいささか強気になってメモ用紙に書きつけた。
≪10 ≫
すると、運転手は憤然としてボールペンを奪い、激しい勢いで書きつけた。
≪20≫
すかさず、私も書き換えた。
≪15≫

・・・

『深夜特急5トルコ・ギリシャ・地中海
第十四章 客人志願 ギリシャ』より 

手に取るようにその場面の様子がわかります。

「描写」がとにかく凄まじいです。

読んでいると

まるで自分が、その場面をすぐ横で見ている

かのような錯覚に陥ります。

読後の爽快感がたまらない!

この本、読んでいる途中で

胸のつかえるような場面もいくつかありました。

ですが、不思議と一巻読み終えると
その不快感はきれいに無くなっているのです。

苦境を切り抜けたり、ピンチを脱したり

そういうコトが積み重なっているからこそ

味わえる「爽快感」なのかもしれません。

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特に6巻を読み終えたときのそれは、別格でした。

「今すぐ旅に出て、この爽快感を味わいたい!」

という気持ちになりました。

その理由はぜひ、ご自分の目で、そして心で感じてみてください。

(ネタバレは止めておきます)

日々のくらしで大切なこと

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旅の素晴らしさや臨場感はもちろん、

生きていく中で大切なこと

も、現地での苦労を交えながら綴られています。

「伝えること」

大事なことは、実に平凡なことだが、伝えようとする意があるかどうかということだ。

『深夜特急1-香港・マカオ-
第二章 黄金宮殿 香港』より

日本を出てすぐの、初めての長期滞在地、香港での一文です。

伝えようとする意志があれば、相手には伝わる

大学生・社会人になると、海外へ出て行くことも多いはずです。

また、世間はグローバル化の一途をたどっています。

そんなときだからこそ、この言葉はよく響きます。

「食べる・寝る・人の親切」

「食う」という意味は二重である。ひとつは、文字通り人から親切によって与えられる食物や情報が、旅をしていくために、だから異国で生きていくために必須だということ。もうひとつは、人々の親切が旅の目的そのものになっているということ。つまり私たちのようなその日ぐらしの旅人には、いつの間にか名所旧跡などどうでもよくなっている。体力や気力や金力がそこまで廻らなくなっていることもあるが、重要なことは一食にありつくこと、一晩過ごせるところを見つけること、でしかなくなってしまうのだ。

旅にとって大事なのは、名所でも旧跡でもなく、その土地で出会う人なのだ、と。そして、まさにその人と人との関わりの最も甘美な表出の仕方が親切という行為のはずなのだ。

『深夜特急4-シルクロード-
第十一章 柘榴と葡萄 シルクロードⅡ』より

非常に長くなりましたが、この文章はかなり刺さりました。

不自由なく食べられること・寝られること・情報を手に入れられることの幸せ、そしてその裏にある人の親切を忘れてはいけません。

「日々の当たり前」を考える

大通りの歩道に、コートを着て急ぎ足で会社に向かう人の流れがあったことだった。これまで私たちが通過してきた都市ではほとんどこうした通勤の人の流れを見ることがなかった。
久しぶりに朝の通勤風景を見て、ほんのちょっとだけ胸が痛んだ。・・・私に都会を感じさせ、だから自分が生活の場からどれだけ遠く離れてしまったかを感じさせることになった。

『深夜特急5-トルコ・ギリシャ・地中海-
第十四章 客人志願 ギリシャ』より

私たちが普段何気なく見ている風景は、固定観念にまみれています。

旅にでると、そうした風景がまた違ったものに見えてくるのです。

柔軟な発想で「当たり前に疑問を投げかける」

会社で働いたり、大学で勉強したり研究したりするときに、大切にしたいことです。

「From Youth to Death」

この本の最も印象的なフレーズを最後に描いておきます。

From Youth to Death!
”青春発墓場行き”

旅は一生、まさに人生そのものです!

旅のすばらしさ、むずかしさ、そして苦境を乗り越えていく爽快感・臨場感を感じてみてください。

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