桜島フェリーに乗って溶岩道路サイクリング|鹿児島→桜島→国分【2019春九州自転車旅その2】

九州新幹線ではるばる名古屋から鹿児島までやってきた。

いよいよ九州ツーリングのスタート。

鹿児島から熊本・阿蘇を通って別府・博多まで走る。

到着日はとりあえず桜島経由で垂水・国分まで行ってみることにした。

 

活火山である鹿児島のシンボル「桜島

もうもうと噴煙をあげるそのシンボルのすぐ横を自転車で走るのは、限りなく非日常的な体験だった。

鹿児島~桜島・溶岩道路

桜島フェリーに自転車を乗せる

鹿児島中央駅で輪行解除。

大きな駅ビルの足下では、えきびるコンサートをやっていた。

ブラスバンドの軽快な演奏に背中を押されるように、港に向けて出発!

 

鹿児島中央駅から港まではそんなに遠くない。

大通り沿いに行けば着ける。

はずだったが・・・?

 

地図を見誤った僕は、初っぱなから道を間違えてしまった。

ちょっと遠回りをして、フェリーターミナルへ。

桜島フェリーのりば。

すでに目の前に、でっかい桜島の姿がある。

 

さて、さっそく桜島フェリーに自転車を乗せよう。

ドコに行けばいいのかわからなかったので、とりあえず自動車と同じ「車両乗船の方はこちら」という道路を進んでみた。

すると係の人が車列の先頭まで案内してくれた。

自転車は車と同じ、車両甲板に乗せるから
乗船も車と同じ。

出港10~15分前に乗船開始。

運賃は上下線ともすべて桜島にある料金所で支払なので、鹿児島から乗船するときはそのまま乗ればいい。

甲板には自転車が自分の他に一台。地元の学生。

自転車を置いたら、桜島まで15分の船旅。

今日は生憎の曇り空で灰色の噴煙はあまり目立たないけれど、それでも雄大な桜島の雰囲気は存分に感じられる。

フェリーと比べると、桜島の大きさがよくわかる。

デッキへ上がると、正面から海風が強く吹き付ける。

今日は灰の量が少ないのだろうか、そこまで火山灰の存在を強くは感じない。

桜島の真横を走る「溶岩道路」

短い船旅が終わり、フェリーは桜島港へ着岸。

下船、運賃を桜島フェリー料金所で支払。

なんとカード支払もOKだった、ということで楽天Edyで支払。

キャッシュレス化は思った以上に進んでいるみたい。

 

フェリー埠頭からは、桜島の南側を桜島口(垂水)方面へ進む。

この南側の国道224号線(通称「溶岩道路」)は、桜島のすぐ真横を走る道路。

左手には桜島、右手には海を見ながら走ることができる。

「活火山」である桜島、風向きや噴煙量によっては火山灰が身体に降りかかり、自転車で走ると全身灰だらけ・・・みたいな日もあるらしいが

この日は南寄りの風、噴煙・灰の量もそこまで多くなかったので快適に走れそう。

 

溶岩道路」の名前通り、道沿いのいたるところに身体の何倍もの大きさの溶岩がゴロゴロしている。溶岩はまっくろだ。

ところどころに川があるけれど、その川は普通の川と言うよりも

火山灰を含んだ泥流といった方が正しい。

水がない川の色は灰色だった。

 

また、定期的に避難シェルターや「桜島は火山です。爆発すると噴石が飛んでくるおそれが・・・」みたいな注意喚起の看板が現れる。

おっそろしい・・・

活火山の麓に住むことは噴火の危険と常に隣り合わせなんだな・・・と実感。

そんな島にも4,000人ほどが普通に住んでいる。道沿いには住宅が点在。

 

道路自体はとても走りやすい。

右側には定期的に海が見えるし、ほどよいアップダウンも楽しい。

 

溶岩道路をしばらく進むと、左側に「有村溶岩展望所」というところがある。

 

ちょっと自転車を止めて、展望所まで歩いてみる。

遊歩道の途中は、それはもう別世界。

周には灰と溶岩・大きな噴石と思しき岩ばかり。

展望所からは桜島を一望できる。

もくもくと、ゆっくりと噴煙を上げる桜島をしばし眺める。

綺麗な形だ。

 

海側からは民家が結構な数見える。ここでくらすのは大変だろうな・・・

 

駐車場に戻ると、ネコがいた。

白色だ・・・かわいい

近くにあった商店の飼い猫だろう、首輪をつけている。

そんな目つきで見られても。

桜島口→垂水→国分

有村溶岩展望所を出発して、いくつかアップダウンを越えると

桜島口(桜島溶岩道路の終点)に着く。

桜島からは垂水を通り国分まで走る。

久しぶりのツーリング装備での巡航、終盤は結構バテた・・・:(

国道220号|道の駅たるみず

垂水の町を海岸沿いに走る。

国分まであと20数㌔

今日の走行距離は60㌔弱。

試験で完全になまりきった脚のリハビリにちょうどいい。

垂水市街の手前に、道の駅「たるみず」がある。

 

ここにはなが~い足湯があった。

その長さはなんと60m。

せっかくだからちょっと浸かってみることにした。

足湯から桜島が見える。溶岩道路を走っていたときは南から、そしてここでは東からの桜島を楽しめた。(富士山みたいに東西で見え方が違う、ということではないけれど)

 

道の駅「たるみず」には、温泉・レストラン・Wi-Fiつきの休憩所が併設されている。自転車旅の仮眠場所にはちょうどいい場所かもしれない。

亀割峠を越えて国分市街へ

気持ちいい足湯をなんとかかんとか抜け出して、再び国分市街へ向けて走り出す。

ひたすら海沿いの道路、適当なアップダウンをこなしていく。

それにしても脚の筋力が落ちている・・・

試験期間に自転車に乗らなかったツケだ。

国分市街の手前、亀割峠で日が暮れた。

(今日は50㌔ほどしか走ってないのに、峠で足がつりそうになったのは秘密)

下り坂を気持ちよく下って、あとは惰性で国分市街に到着。

 

霧島温泉の麓にある国分市街には、温泉がたくさんある。

せっかくだから街の温泉に入ってみる。

国分温泉

安かった!ヌルヌルの泉質

浴槽もいくつか種類があって楽しい。

 

温泉で疲れをとったら、市街地まで戻る。

心行くまでやよい軒でごはんを食べて、今日はおしまい。

まとめ:活火山を全身で感じられた溶岩道路

はじめての鹿児島、そのシンボルである桜島のインパクトはかなり大きかった。

活火山の麓を自転車で走る。

日常ではまずできない新鮮な体験だった。

また機会があれば、今回走れなかった島の北側も走ってみたい。

【走行データ】

えびの高原・人吉ループ橋を越えて鹿児島から熊本へ|霧島→えびの→人吉【2019春九州自転車旅その3】
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